スケールアウト(すけーるあうと)情報システム用語事典

scale out

» 2009年08月24日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

コンピュータ・システム(サーバファーム)の処理能力を増強する方法の1つで、ハードウェアの台数を増やして並列稼働させるアプローチのこと。水平スケールともいう。

キャパシティやレスポンスなどのパフォーマンス向上のほか、ロードバランシング(負荷分散)やシステム可用性・信頼性の向上などを目的に用いられることもある。低性能=安価なサーバを利用できるので比較的低コストに、段階的なシステム強化が可能という点が大きな特長である。

スケールアウトは同時に大量の単純処理が集中し、書き込み処理などのデータ更新要求が厳しくないケースに適している。典型例はWebアクセス処理で、閲覧が主なアクセス目的となっている大規模Webサイトは大抵、スケールアウト型サーバファームとして構成されている。

スケールアウトを実現する技術としては、クラスタリング、分散プログラミング、グリッド、MapReduce、Key-valueストアなどがある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ