OES(おーいーえす)情報システム用語事典

order entry system / オーダーエントリー・システム

» 2010年01月01日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 営業担当者や給仕係が顧客からの注文を入力すると、生産や出庫、調理などの後工程に顧客に届けるべきものの品目や数量を指示するシステムのこと。ファミリーレストランや居酒屋などのテーブルサービス系外食チェーン店に広く導入されている。

 短納期個別生産が求められる受注生産型のプロセスでは、受注内容を正確に把握・管理し、素早く生産部門に伝達することが必要になる。これを行うのがOESである。1980年代半ばに大手ファミリーレストランチェーンで導入が始まり、業界全体に広がったほか、居酒屋チェーンやホテルの飲食部門でも利用されている。

 ファミリーレストランではウェイターやウェイトレスがOES端末としてハンディターミナルを持ち、客席で注文を承るとテーブル番号と人数、メニュー品目、数量などを入力する。入力内容は無線(ないし有線)でサーバとなるコンピュータに送信され、その情報がキッチンに設置された出力装置(プリンタやディスプレイ)に印字・表示されることで、調理担当者にオーダーが伝わる。ウェイター、ウェイトレスにとってはキッチンとの往復回数が少なくなり、キッチンではオーダーが明示されるため、オーダーミスが減るという効果が期待できる。近年では、客席に設置されたタッチパネルを顧客自身が操作して注文を行うシステムも登場している。

 また、ほとんどのOES製品はキャッシュレジスターやPOSレジと連携しており、会計の際に伝票番号の入力・読み取りを行うだけで簡単に清算処理ができるようになっている。

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