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» 2010年09月24日 12時00分 UPDATE

WBSでプロジェクトを成功させる(6):上手なプロジェクトの進ちょく管理とは? (1/2)

最終回となる今回は、これまで学んできたWBSを活用したプロジェクトの進ちょく管理手法を取り上げる。

[安達裕哉,トーマツイノベーション]

 前回は「成果物WBS」および「作業WBS」の良いとこ取りをする「ハイブリッド型WBS」の書き方を紹介しました。

 最終回となる今回は、WBSを用いた進ちょく管理の手法を紹介します。

WBSからガントチャートを作成する

 プロジェクトの進ちょく管理は、一般的にスケジュール表、もしくはガントチャートと呼ばれる表を使って行ないます。下の図はガントチャートの一例です。よく見てもらうとWBS要素がチャートの左側に列記されているのが確認できます。

ALT ガントチャートとは

 この表を作るために必要なのが「ネットワーク図」と呼ばれるものです。これは、WBSとガントチャートを結び付けるもので、WBSのワーク・パッケージの前後関係と並行関係を1つの表で示すことができます。

 下の図を見てください。作業1.1が終了するまで作業1.2を始めることはできませんので、作業1.1と作業1.2は前後関係にあります。作業1.1と作業2.1はお互いに独立して仕事を進めることができるので、並行関係にあるといえるでしょう。

 タスク同士の前後関係、並行関係が明らかになれば、ガントチャートを書くことができます。

ALT ネットワーク図とは
ALT ネットワーク図の書き方

 ネットワーク図はどのように書けば良いのでしょうか。まずはWBSの最下層である、ワーク・パッケージを取り出します。それぞれのタスクの所要時間を見積もった後、最初に行うべき仕事から順番に、時間の流れに沿ってワーク・パッケージ同士をつないでいきます。

 最後に、ネットワーク図の中で、最大の時間がかかる経路(上の図では赤線の経路)を計算し、プロジェクト全体の所要期間を算出します。この経路上のタスクは、タスクの遅れがプロジェクト全体の遅れに直結するため、重点管理が必要な部分です。この経路(作業1.1、1.2、1.3、1.4)は、特に重要な経路だということで「クリティカルパス」と呼びます。

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