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» 2004年05月11日 21時48分 UPDATE

ビジネスシヨウ TOKYO 2004固定電話を置き換える? “ブロードバンド時代の黒電話”

今度の“黒電話”は、かなりハイテクだ。テレビ電話はもちろん、Webやメール、さらには簡易的なテレビ会議の機能まで持つことになる。そして……

[芹澤隆徳,ITmedia]

 5月11日に東京ビックサイトで開幕した「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」。NTT東日本ブースでは、4月にイラストとコンセプトを発表した家庭用テレビ電話端末の試作機を展示している。

photo 「ブロードバンド時代の黒電話」をうたうIPテレビ電話端末。残念ながら黒くなかった

 「ほぼ確定済み」という外観は、省スペースの液晶デスクトップパソコンに近いものだ。ディスプレイはタッチパネル付きの8インチで、その上に可動式のCMOSカメラを備えている。また、カメラの横にはマイク、ディスプレイの下にスピーカーがあり、基本的にハンズフリーで利用するためのデザインだ。ただし、受話器に対する要望も多いことから、オプションで受話器も用意するという。

 背面にはS端子/コンポジットの外部出力端子があり、リビングルームの大画面テレビに映し出すこともできる。また右側面には、機能拡張用のUSBポートを2つ備え、「キーボード、無線LANアダプタ、メモリーカードリーダーなどが利用できるようになる予定だ」(同社)。

photo 背面の外部出力ポート
photo 向かって右側の側面にはUSB×2ポート

 アプリケーションも充実している。Webブラウザ、メーラ、また簡易的ながら、テレビ会議に使える機能も搭載される可能性がある。「ファイル共有やホワイトボード機能の実装を検討している。ただしソフトウェア面はまだ変更される点が多いはず」(同社)。

photo Webブラウザ。展示会場ではインターネットに接続されていなかったため、動作しているところは見ることができなかったのが残念
photo 「ツール」メニューには、「メモリカードの参照」や「メモ帳」がある。ソフトウェアキーボードは、どの画面からでも起動可能だ。ただし、画面デザインも変更される可能性が高い

 このテレビ電話端末。「050」電話番号を使ったIP電話サービスか、もしくはNTT地域会社のIPv6サービス「FLET'S.Net」で利用することを前提としている。ただし、「既存のIP電話とは仕様が異なるため、現在はプロバイダ側と話し合いを進めているところだ。既に数十社と話をしている」という。

photo 設定画面のIPアドレス。IPv4とIPv6の両方をサポートしている

 具体的に何が異なるかといえば、やはり“黒電話”のコンセプトが示す通り、「固定電話をリプレースできる」ことだろう。詳細は明らかにされていないが、携帯電話との通話など、従来は固定電話で補完していた部分もIP電話でまかなえるようになるという。端末自体は6月下旬の発売予定のため、あわせて各ISPから「050」IP電話サービスの拡張(もしくは新サービス)が発表される可能性が高い。

 なお、電話機本体は販売のみで、レンタルの設定はなし。NTT東西地域会社のADSLサービス「フレッツ・ADSL」と、FTTHサービス「Bフレッツ」のユーザー向けに販売する。気になる価格は、「パソコンの半値を目指す。1台あたり6万円から7万円になるだろう」(同社)。

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