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DVDレコーダーシェア、トップは松下、2位はソニーに

» 2004年06月10日 22時07分 公開
[ITmedia]

 マルチメディア総合研究所は6月10日、2003年度(2003年4月−2004年3月)の国内DVDレコーダーの出荷実績と、ユーザー利用動向調査の結果を発表した。出荷台数は前年度の約3倍となる217万台。シェアトップは松下電器産業が維持し、2位にソニーが上昇。ユーザー評価のトップは東芝という結果だ。

 全体の出荷金額は同2倍の1600億円。平均出荷単価は7万3700円で、前年度比3割下落した。

 メーカー別シェアは、松下(35.7%)、ソニー(22.1%)、東芝(16.6%)、パイオニア(14.7%)の順。ソニーは前年度の1.3%から大幅に拡大。「鳴り物入りで投入されたPSXが伸び悩んだものの、スゴ録シリーズと併せて年末商戦を制した」(同社)。

 ユーザーの評価が最も高かったのは、編集機能が豊富な東芝(3.74ポイント)。2位は松下とソニーが同点(3.7ポイント)で、松下は初心者にも使いやすい点、ソニーは大容量HDD搭載ながら割安な点などが評価された。4位はパイオニア(3.66ポイント)だった。ただし現状はほぼ横一線という状況だ。

 今後について、「松下、ソニーなど家電系AVメーカーは、DVDレコーダーを将来的にはホームネットワークの中心に据える製品戦略を描いている」(同社)が、実際には動画・静止画ともPCを最終保存先に選ぶユーザーが多い。

 同社は、「DVDレコーダーが、現状の『次世代ビデオデッキ』から、さまざまなコンテンツを楽しむホームサーバ的な用途へとどう訴求してゆくかがこれからの焦点となる」としている。

 アテネオリンピック特需が見込まれる今年度の市場規模は、昨年度比52.1%増の330万台と予測。三菱電機や日本ビクター、日立製作所が本格参入するためシェア争いは激化するとしている。さらに2007年度には、今年度の個人向けPC市場と同等となる600万台を超える規模に拡大すると見込んでいる。

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