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» 2004年06月14日 20時35分 UPDATE

「ハイビジョン“テレビ”で世界最大です」――シャープが新AQUOS

シャープが液晶テレビ「AQUOS」シリーズ新製品としてハイビジョン対応5機種を発表。最上位機種の45V型は、1080pフルハイビジョン対応パネルとBS/110度CS/地上デジタルチューナーを搭載。「デジタル放送を受信できる“ハイビジョンテレビ”としては世界最大」(同社)

[西坂真人,ITmedia]

 シャープは6月14日、液晶テレビ「AQUOS」シリーズ新製品として、フルハイビジョン対応45V型を含むハイビジョン対応液晶テレビ5機種を発表した(45V型その他4機種は別記事を参照)。7月8日から順次発売する。

photo フルハイビジョン対応45V型もラインアップに加わった液晶テレビ「AQUOS」シリーズ
photo デジタルチューナー搭載機では世界最大という45V型のフルハイビジョン対応液晶テレビ「LC-45GD1」

 新製品のラインアップは、45V型「LC-45GD1」(99万7500円、8月1日発売)、37V型2機種「LC-37GD3」(アンダースピーカー、66万1500円、9月1日発売)/「LC-37GD4」(サイドスピーカー、66万1500円、7月8日発売)、32V型2機種「LC-32GD3」(アンダースピーカー、52万5000円、9月1日発売)/「LC-32GD4」(サイドスピーカー、52万5000円、7月8日発売)。

 5機種ともに、今年初頭に本格稼動した亀山新工場で生産された製品。45V型は今年4月に行われた「EDEX2004」で参考出展されていたものだ。

photo EDEX2004で同社が展示した45V型パネル

 先週末、日本サムスンが46V型のフルハイビジョン対応液晶テレビを発表(6月11日の記事参照)しており、1インチ負けている今回のLC-45GD1は本来“世界最大”はうたえない。45V型AQUOSが夏商戦の目玉製品として登場することは業界では知られていただけに、“世界最大”が好きなSamsungが先手を打ったカタチだ。

 だが同社は、発表会でこう切り返した。

 「サムスンの46V型はフルハイビジョン対応とはいえ、BS/110度CS/地上デジタルいずれのデジタルチューナーも搭載していないいわば“ハイビジョンモニター”。デジタル放送を受信できる“ハイビジョンテレビ”としては今回の新製品が世界最大」(同社)

プラズマテレビの攻勢を一蹴する「フルハイビジョン対応」

 地上デジタル放送のスタートなどでハイビジョン放送が増えてくる中、1080p(1920×1080ピクセル)信号を表示できる「フルハイビジョン対応」が“これからのテレビ”の重要なポイントとなる。

 45V型「LC-45GD1」に搭載のASV方式低反射ブラックTFT液晶パネルは、業界最高レベルとなる622万画素(1920×1080ピクセル)のフルハイビジョンに対応。視野角上下左右170度/輝度450カンデラ/コントラスト比800対1/応答速度12ミリ秒と、そのほかのパネル性能も従来製品を上回るスペックを備える。

photo 622万画素(1920×1080ピクセル)のフルハイビジョン対応

 フルハイビジョン化にあわせて、45V型では新たに開発した高画質化技術「新・AQUOSプラットフォーム」を搭載。フルハイビジョン用1チップ高画質LSIによる10ビット(1024階調)での画像処理をはじめIP変換/ノイズリダクション/高性能スケーリング/輪郭補正/カラーマネジメント・アクティブコントラストなど画像処理技術によって、滑らかで美しい映像を作り出しているという。

 同社AVシステム事業本部長の奥田隆司氏は「NHKの地上デジタル放送では、フルハイビジョン放送の比率が90%になっている。アテネ五輪でも210時間の放送で150時間がフルハイビジョン放送。2004年末には、NHKの地上デジタル放送受信可能世帯数は約1400万世帯に拡大する予定」と、今後1080pのフルハイビジョン放送がますます増えてくる点を指摘し、今回の45V型液晶テレビの優位性についてこう語る。

photo 同社AVシステム事業本部長の奥田隆司氏

 「世界最大サイズのマザーガラスを使ってパネルから組み立てまで一貫生産を行う亀山新工場のメリットを生かした液晶最大サイズの45V型は、プラズマテレビの領域とされてきた40V型以上の大画面テレビでの製品展開を可能にした。しかも、同等サイズのプラズマテレビでは実用化が難しいとされている622万画素・フルハイビジョンに対応している。デジタル放送を“間引かない”映像はプラズマテレビの約2倍の高精細映像」(奥田氏)

photo 発表会場では他社製42V型プラズマテレビ2機種(左右)とLC-45GD1(中央)とを並べて画質を比較

 軽量コンパクトなのも液晶テレビの魅力だが、LC-45GD1はスピーカー装着時の本体サイズが1084(幅)×802(高さ)×95(奥行き)ミリで重さはクラス最軽量の30.5キロ。同社製25型ブラウン管テレビ(25C-FG2、33キロ)よりも軽い本体で、迫力ある45V型を楽しめるというわけだ。画面の下部にスピーカーを配置したアンダースピーカータイプで、横幅が同社製37V型液晶テレビ(LC-37GD2、1102ミリ)よりも省スペースになっているのも特徴。

photo

 PCカードスロットやDVI-I端子に加え、フルデジタルハイビジョン放送を生かせるHDMI端子も搭載した。デジタル放送の双方向用サービスに対応するモデム端子と100BASE-TX端子、さらにデジタルAV家電と接続可能なi.LINK S400端子も装備する。

photo 次世代インタフェース「HDMI」やPCカードスロットを装備

チューナー一体型デザインのハイビジョン対応37V型/32V型

 主力の37V型と32V型は、ディスプレイ部にBS/110度CS/地上デジタルチューナーを内蔵した一体型デザインを採用。スピーカーをディスプレイの下部に設置したアンダースピーカーモデルがGD3シリーズで、従来モデル同様にディスプレイの横に設置したサイドスピーカーモデルがGD4シリーズとなる。

photo アンダースピーカー37V型の「LC-37GD3」(左)と、サイドスピーカー37V型の「LC-37GD4」(右)

 全機種にハイビジョン対応1366×768ピクセル(約315万画素)のASV方式低反射ブラックTFT液晶パネルを採用。視野角上下左右170度/輝度450カンデラ/コントラスト比800対1。周囲の明るさに応じてバックライト輝度を自動的に最適化する「インテリジェント明かりセンサー」も搭載した。

 本体は37V型と32V型ともに最薄部のサイズが100ミリと薄型タイプ。アンダースピーカー32V型(サイドスピーカー)が917(1102)×706(635)×307(同)ミリで重さは26.9(27.5)キロ、アンダースピーカー32V型(サイドスピーカー)が795(980)×638(566)×307(同)ミリで重さは24.7(25.2)キロ。

 1ビットデジタルアンプとアルミスピーカーボックス、バーチャルドルビーサラウンド機能の搭載で高音質化している。インタフェースはDVI-IやD4端子2系統、100BASE-TX、i.LINK S400などを装備。

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