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» 2004年06月19日 01時31分 UPDATE

ウワサのキットロボット「KHR-1」を見てきました (1/2)

“身軽”という表現がぴったり。そんな近藤科学のヒューマノイド型ロボットキット「KHR-1」を見てきた。2足歩行は、もはや当たり前。片足で屈伸したり、片手で倒立したり、側転したり……コサックダンスだって(一応)踊るのだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 本格的な2足歩行ロボットのキットが12万6000円で手に入る時代になった。価格破壊を起こしたロボットの名前は「KHR-1」。ラジコン用プロポで知られる近藤科学が発売していると聞き、早速都内にある同社のオフィスにお邪魔した。取材を受けてくれたのは、同社営業部の平井利治氏、技術部の秋山好司氏、同三沢正弥氏、そして近藤博俊社長だ。

photo 「KHR-1」の勇姿をみよ。これぞ無駄なものを全て排除した究極の機能美(?)。頭なんて、サーボモーターそのものだ

 さっそく、「KHR-1」を見せてもらった。写真では大きく見えるかもしれないが、KHR-1の身長は34センチほど。重量も1.2キロしかないため、子どもでも取り扱いに困ることはなさそうだ。黒い部分はすべてサーボモーターで、モーター同士を金属製のフレームでつなぎ合わせたような構造をしている。個人的には機能美にも似たカッコ良さを感じるのだが、人によっては「味気ない」と思うかもしれない。もちろん、オリジナルの“ガワ”を作って楽しむのもアリだろう。

photo 一見してシンプルな設計だと分かる全身。重量は1.2キロしかない。関係ないけど、この原稿を書いているノートPCより軽い
photo バックパック。中に8ビットのマイコンボード「RCB-1」が2枚入っている

 関節の数は、首、両腕に3つずつ、そして足に各5つ。近藤科学が開発したロボット専用のサーボモーターを17個使用している(別記事を参照)。また、背中にはポリカーボネート製のバックパックを背負っていて、この中に8ビットマイコンを搭載した基板が2つ入っていた。基板1つで12個までのサーボモーターを制御できるというから、サーボモーターは最大24個まで拡張できる。

 「手と足に“ひねる”動作を加えるオプションの発売も予定しています。そのときは、両手足に一つずつサーボモーターが増えるので、ちょっと背が高くなりますね」(平井氏)。

 気になる組み立て方法を聞いてみると、「ドライバー一本で全部できます」(技術部の秋山氏)。すべてタッピングネジになっているため、ナットすら使わないそうだ。さらに、キットに同梱されているCD-ROMには、PDF形式で図解入りの詳しい説明書が入っている。「ネジ穴の位置からすべて解説してあります。もちろん設定などはしっかり行う必要がありますが、組み立てはあっけないかもしれません」。

photo バッテリーは胸の中。「5N600AE」というプロポ用のニッカド電池をロボット向けに改良したものだ

 KHR-1の操作にはパソコンを使用する。KHR-1と専用ソフトをインストールしたPC(Windows 2000/XP)とRS-232Cインタフェースのケーブルでつなぎ、マウスで動作を指示するワイヤードリモコン型だ。うまい例えが見つからなくて困ったが、あえて言うなら“ヒモ付きの鉄人28号”か(……言わないほうが良かった)。なお、微弱電波を使う無線ユニットの発売も予定されているため、晴れてヒモが取れる日も近そうだ。

世界一の側転を見せてもらおう

 で、さっそく動くところを見せてもらい……驚いた。動きがとにかく軽いのだ。しかも複雑で難しそうな動作を、次々とクリアしていく。たとえば、うつ伏せの状態から起きあがる、仰向けの状態からも起きあがる。片足で立って屈伸する。片手で逆立ちする。頭が地に着いているけど、一応バック転らしきこともできる。

 中でも、側転は芸術的だった。直立の姿勢からじわりじわりと左足に重心をかけていき、右足と両手を拡げてぎりぎりまでバランスを取っている。左手が床面につくと思った瞬間、一気にごろり。片足が着地したあとは再びゆっくりと姿勢を正し、直立の姿勢に戻った。思わず拍手したくなる。

photo 動画はこちら(MPEG1形式:876KバイトWMV形式:215Kバイト)。「側方倒立回転」の名前通り、ちゃんと倒立している(ようにみえる)ところが偉い

 次は、お待ちかねのコサックダンスである。

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