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Hotmail容量、最大2Gバイトに ウイルス駆除も無料で

» 2004年06月24日 14時28分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 マイクロソフトは6月24日、Webメール「Hotmail」の無料版で、メールボックス容量を2Mバイトから250Mバイトに、1つのメールに添付できるファイルの容量制限も1Mバイトから10Mバイトに拡張し、送受信メールのウイルス駆除機能を提供すると発表した。有料版のメールボックス容量も2Gバイトに増やす。

 ウイルス駆除機能は7月上旬から、容量拡張は「夏頃」(同社)の予定。

 米Googleが容量1Gバイトの無料Webメール「Gmail」β版を提供したのに対抗するもの。米Yahooも無料メール容量を100Mバイトに拡張すると発表したほか、日本のヤフーも「Yahoo!メール」容量を25Mバイト以上に拡張すると本日発表している。

 Hotmailの250Mバイトは、Gmailの1Gバイトに比べるとインパクトが薄いが、「米国でユーザーテストを行なった結果、250Mバイトで十分と判断した」(MSN事業部サービス部コミュニケーションサービスグループの佐藤秀一シニアプロダクトマネージャ)。

 容量面のハンデは「無料Webメールでは世界初」(同社)となるウイルス無料駆除機能でカバーする。「容量とセキュリティ両方を提供することで、Hotmailはナンバーワンであり続ける」とMSN事業部長の塚本良江執行役は自信を見せる。

 同社によると、Hotmailの国内ユーザー数は490万人で、前年比20%増。30日間サインインしないとアカウントが切れるため、ユーザー全員がアクティブに利用していると見ている。「国内で500万人規模のアクティブユーザーを抱えるWebメールはHotmailだけ」というのが、“ナンバーワン”の根拠だ。

 Hotmailユーザーの46.6%が容量不足を、12.1%がセキュリティ面を不満として挙げているという。容量拡張とウイルス駆除で不満を解消し、ナンバーワンを死守する戦略だ。

有料版は10Mバイトから2Gバイトに

 また、メールボックス容量2Gバイトの有料サービス「Hotmail Plus」も夏から提供予定。年間利用料は税込み2520円。現在提供中の「Hotmail追加容量サービス」の容量拡張版で、1つのメールに添付できるファイルの容量制限も10Mバイトから20Mバイトに増やすほか、HTMLメール内のバナー広告を表示させないフィルタリング機能も新たに装備した。

 現行のHotmail追加容量サービスは、年額3780円(税込み)の25Mバイト版と、同2520円(同)の10Mバイト版があるが、両サービスのユーザーとも無料でHotmail Plusに自動アップグレードされる。25Mバイト版ユーザは、次年度の契約時から年額2520円に値下げされるが、今年度契約分の差額は返金されない。

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