元NASAのロボット研究者、Mark W. Tilden氏が設計したことで知られる「ロボサピエン」は、米国を代表する人型……いや類人猿型のトイロボットだ。リモコンによる簡単操作で、低価格ながらさまざまな動作が可能。しかも、かなりのエンターティナーなのだ。
アメリカでロボットといえば、「召使い」のイメージに近いものだったと思う。古くは映画「禁断の惑星」に登場した「ロビー・ザ・ロボット」から、スターウォーズの「R2D2」「C3PO」コンビまで、主人の命令には絶対に逆らわず、どんな無茶な命令や問いにも、クールに、かつ正確に対応する。
実際、「ロボット三原則」を考えたのは、最近、“役に立たない知識”のほうで妙に有名になった米国のSF作家、アイザック・アシモフだ。その印象もあって、米国人の感覚では人間とロボットは完全な主従関係であり、10万馬力のお友達を求め続ける日本人とは根本的に考え方が違う……と思っていたのだが、どうやらこの認識は誤っていたらしい。
ロボサピエンはリモコンの命令に従う。しかし、その動作には、操縦者の意図しないオマケがいろいろ付いてくるのだ。
たとえば、電源を入れると、「Uh-huh.」と大声で“アクビ”する。次に、大きく“伸び”をして、さらに腰を振って準備体操完了。そういえば、米国のアニメでは、みんなこうやって起きてるな。
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