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ハイビジョンを「さらにリアルで美しく」――ソニーが新技術

» 2004年08月11日 15時43分 公開
[ITmedia]

 ソニーは8月11日、独自の映像信号処理技術「DRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)」ハイビジョン対応にした「DRC-MFv2(マルチ・ファンクション ブイツー)」を開発したと発表した。今後発売予定のハイビジョンテレビ「WEGAシリーズ」やハイビジョン対応AV機器などへ搭載していく予定。

photo DRC-MFv2 LSI

 DRC-MFv2は、標準テレビ信号からハイビジョン信号のフォーマットに変換する技術として1997年に開発されたDRC技術に加え、ハイビジョン入力信号とそれを超える情報量を有する仮想信号との相関関係を演算処理で創出。被写体の持つ質感/解像感/艶感/遠近感をよりリアルに表現でき、美しいハイビジョン映像を創造できるという。

photo

 また、DRC-MFv2技術の画像再現能力を生かすことで、入力画像の見たい部分を高画質に切り出す「クリエーション・ビュー(Creation View)」機能も実現可能。入力信号の1画素から最大36倍の画素数(標準テレビ信号からハイビジョン信号への変換時)に相当する出力信号を生成して、面積比で最大9倍までの高画質なズームが可能となる。ズームした仮想空間の中で擬似的に上下左右へ移動(チルト・パン)して画像の希望の場所を切り出せる機能も装備した。

photo クリエーション・ビュー

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