レビュー
» 2004年09月09日 16時35分 UPDATE

レビューiPodより体力あります――24時間働けるHDDプレーヤー「Zen Touch」 (1/2)

クリエイティブメディアのポータブルHDDプレーヤー「Zen Touch 20GB」は、24時間以上の長時間連続再生、手にフィットするスラントデザイン、新しい操作感覚のタッチパッドコントロールなど、“iPodライク”なポータブルHDDプレーヤーの中でも魅力の多い1台だ。

[西坂真人,ITmedia]

 このところ“iPodライク”なポータブルHDDプレーヤーが続々と登場している。8月に発売したクリエイティブメディアの「Zen Touch 20GB」もそんな1台だ。

photo ポータブルHDDプレーヤー「Zen Touch 20GB」

 世間一般ではiPodが“HDDプレーヤーの先駆け”と見られているが、実はiPod発表よりも1年以上も早い2000年9月に、クリエイティブは6GバイトのHDDを搭載した携帯HDDプレーヤー「Nomad Jukebox」をリリースしている。

 もっとも“携帯型”とはいってもその大きさはポータブルCDプレーヤーぐらいあり、ポケットにはとても収まらないサイズだった。iPod対抗のZenシリーズを同社が市場投入したのは、iPod発表から1年後の2002年9月だ。

手にフィットするスラントデザイン

 そのZenシリーズの最新機種となるZen Touchは、同社HDDプレーヤーとしては初めて1.8インチHDDを採用。2.5インチHDDを使っていた従来モデルと比べても約68.6(幅)×104.6(高さ)×22(厚さ)ミリとサイズもひと回り小さくなり、堂々と“手のひらサイズ”とアピールできるようになった。重さは203グラムとかなりズッシリ感がある。

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 一方、ライバルの第4世代iPodのサイズは60.9(幅)×104.1(高さ)×14.5(厚さ)ミリで、幅と厚さでZen Touchより小さく重さも158グラムと約50グラムも軽量だ。

 だが、このような数値上の差と実際の使用感とが必ずしもイコールにならないのが工業製品の面白いところ。iPodとZen Touchの両方を手にとって比べると、Zen Touchの方が明らかに手のひらにフィットする。

 その理由は、本体の真上(もしくは真下)を眺めてみるとよく分かる。前面の表示/操作部から背面までがスラント(傾斜)加工された台形デザインで、角もキレイに面取りされているのだ。ここで自分の手を(機器を持つ手の形にして)観察してみよう。親指や残り4本指の付け根――“手の腹”と呼ばれる部分は決して平面&垂直ではない。スラントデザインのZen Touchが手にフィットする理由がここにある。

photo スラント(傾斜)加工された台形デザインで、角もキレイに面取りされている

あなたの携帯プレーヤーは「24時間働けますか?♪」

 HDDの容量は20Gバイトで、同じく2.5インチHDDを搭載する最新iPod(第4世代)と同容量。MP3/WAVのほかに、MP3と同等の音質で高圧縮化が可能なWMAファイルの再生にも対応し、WMA/64Kbpsの音楽ファイル(1曲4分換算)が約1万曲分もHDD内に収録できる。

 Zen Touchの最大の特徴といってもいいのが“連続再生時間の長さ”だ。

 内蔵バッテリーにリチウムポリマー充電池を採用し、メーカー公称の連続再生時間はなんと24時間というロングライフを実現。第4世代iPod(12時間)の2倍の体力を誇るのだ。フル充電にして実際に再生時間を計測したところ、公称スペックを超える25時間40分の再生が行えた。おそらくiPodよりも7.5ミリ厚いボディの増加部分のほとんどが、高容量充電池のスペースに充てられているのだろう。

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 「再生時間なんて12時間あれば十分」と考えるユーザーも多いだろう。だが「通勤・通学時やちょっとした空き時間に聴く」という一般的なスタイルなら1日のリスニング時間は3〜5時間。Zen touchなら月曜日から金曜日まで充電いらずで使えるのだ。

 平日に連続使用して週末に充電するという理想的なサイクルは、水曜日の夜あたりで充電が必要となるiPodには真似が出来ない。通勤時だけでなく仕事中もHDDプレーヤーがフル回転というヘビーローテーションユーザーなら、なおさらZen Touchのありがたみが実感できるだろう。

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