ソニーは、9月16日から開催した販売店向け展示会「Sony Dealer Convention 2004」で、ホームシアター向け液晶プロジェクターの未発表次期製品を参考出展した。
同社のホーム向けプロジェクター「シネザ」シリーズの後継機。新たに開発した自社製の0.73インチ ワイドSXGA(1280x720ピクセル)液晶パネルを搭載し、720pのハイビジョン表示に対応した。
従来のシネザシリーズからきょう体のデザインを大幅に変更。シャンパンゴールドに近いシルバーにブラックのツートンカラーの落ち着いた雰囲気で、リビングなどのインテリアにもマッチしたボディに生まれ変わっている。
液晶パネル機ながらコントラスト比が最小1000:1から最大6000:1まで可変し、輝度信号に応じて絞りがリアルタイムに開閉する新しい機構を搭載。松下電器産業のTH-AE700が搭載したダイナミックアイリスと同様のシステムだが、今回参考出展されたモデルは最大6000対1というDLP機並みの高コントラスト比がポイントとなっている(TH-AE700は最大2000対1)。
「いくらコントラスト比が高くても、絞りが開きっぱなしや閉じっぱなしだと白色がとんでしまったり、黒が沈み過ぎ/浮き過ぎといったことになるが、新モデルは常にリアルタイムに映像を監視して絞りを可変しているので、白はちゃんと乗り、黒はしっかり沈むという映像が楽しめる」(同社)
また、特定の色を狙ってその色だけを調整できる機能も装備した。これもTH-AE700に搭載されたシネマカラーマネジメント機能と同様の機能だ。
短焦点1.6倍ズームレンズを搭載。映像入力端子はHDMI端子を装備しているほか、コンポーネント/S端子/コンポジットを搭載。上下左右のレンズシフト機能も備えている。
現行のシネザシリーズでは実売35万円前後のVPL-HS20の後継になるので、新モデルもVPL-HS20と同様の実売価格になる見込み。正式な発売時期や価格は未定とのことだが、年末商戦には間に合いそうだ。
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