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» 2004年10月05日 03時44分 UPDATE

いま、ここにある機器〜「モバHO!」でまもなく使える受信機たち (1/2)

ようやくその姿が見えてきたモバイル放送。サービスブランド名も「モバHO!」と決まった。端末機器はさまざまなものが今も開発・研究されているようだが、ここでは発売が実際にアナウンスされたものに焦点を絞って紹介していこう。

[粕川満,ITmedia]

携帯型端末は2機種

 速報でもお伝えしたとおり、今回モバイル放送(以下モバHO!)用に発表された携帯端末は、東芝の「MTV-S10」とシャープの「4E-MB1」の2機種だ。

 東芝のMTV-S10は、従来モバイル放送で試験されていたプロトタイプをほぼ踏襲するデザインで、多少丸みを持たせた点が目立つ程度。際だった変化はないようだ。

 ただし、後部に“亀の子”のように取り付けていた外部アンテナではなく、外部アンテナ入力端子が新たに設けられている点や、ストラップを取り付ける穴がある点などが微妙に違う。

 液晶ディスプレイは3.6V型で、パネルはカシオ製とのこと。気のせいかもしれないが、プロトタイプの時より文字などが綺麗に表示されるように感じた。

 バッテリーでの動作時間に関しては、映像や音楽チャンネルの再生時には1時間45分程度とプロトタイプとの時と比べてもあまり長くはなっていない模様。

 

映像チャンネルでは液晶のバックライトや動画のデコードがあるのでその部分での電力消費が大きいのだろうと想像できるが、音楽チャンネルを再生した場合でもあまり変わりはないのがやや不思議だ。

 シャープの製品ブースで聞いたところでは、液晶を消したとしても現状ではチューナーを含めた受信部の消費電力が大きいので、さほど動作時間が伸びるわけではないとのこと。実際、MTV-S10でもカタログを見ると、チューナー部分が動作していないデータ情報サービス視聴時やSDカードの動画を再生時のバッテリの動作時間は約2時間45分と1時間も長くなので、やはりその部分の消費が大きいということなのだろう。

 ついでにいえば、どちらの機種も冷却ファンが付いているのだが、動作中は常時回転しているため、この消費電力もけっこう馬鹿にならないようだ。

jn_mbcodev_001.jpg シャープの4E-MB1の冷却ファンは後部にある。小さなファンだがまだ調整中とのことで、やや振動とノイズが感じられた

 かたやシャープの「4E-MB1」はモバHO!端末ではあるものの、どちらかといえば「携帯タイプのマルチメディアビューアにモバイル放送機能が付いたもの」というスタンスの製品である。実際、カタログにも「モバイルAVプレーヤー新登場!」とでかでかと書かれてある。

 ではモバHO!の端末としてはダメなのかというと、もちろんそんなことはない。東芝製品が比較的オーソドックスな作りであるのに対して、シャープらしい特徴を持った製品に仕上がっているといえるだろう。

 例えば、据え置き以外にも、片手で持って電車の中でも操作できたり、液晶面を裏返して保護し、鞄の中に入れて音楽だけを聴くといったこともできる。片手で操作できるように、チャンネル選択はボリュームと一体になったダイヤルを回すだけで変えられるなどよく考えられている。片手はつり革、片手は4E-MB1をザッピング……という芸当も、手をけいれんさせることなく可能なのがうれしい。

jn_mbcodev_002.jpg 通勤時の満員電車で片手しか使えない状況(壮絶だが……)でも電源のオン/オフ、お好み選局(登録しておいたチャンネルの選局)、ボリュームの操作ができるようになっている。ちなみに外部アンテナ端子(ダイバーシティ対応)は側面に付いている

 前述したように、4E-MB1は“AVプレーヤー”としての機能もMTV-S10よりも前面に押し出しているようだ。動画ファイルこそMTV-S10と同様にSD-Video形式(オーディオはG.726)のみ対応で、Windows Mediaなどほかのフォーマットへ対応していないが、JPEG、MP3、XMDFなどの形式にも対応しているので、とりあえずはデジカメデータや音楽、電子書籍のビューアとしてもそこそこ使えそうな気がしてくる。

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