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自宅のインターホンを“どこでもドアホン”に換えてみたレビュー(2/3 ページ)

» 2005年01月13日 18時03分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 親機のほうも、そのまま単純に置き換えられるかと思ったが、こちらはどうも壁掛け金具の形状が若干違う。まあ、壁掛け金具も木ネジ2本を外すだけで交換可能なので、SW102K付属の金具に取り替え、配線、取り付けを行い、作業完了。親機の「ドアホン」ボタンを押すと、無事に玄関先の映像が映し出された。ただし、交換作業はどこの家庭でも必ず簡単というわけではなく、前述のような電源直結のケースはもちろん、それ以外でもノイズ障害や配線抵抗値に影響を受ける場合もあるので、事前によく調査すべきだろう。

photo 壁に取り付けられていたインターホン親機を外し、壁掛け金具をSW102K付属のものに付け替えた
photo 2線を接続し、親機を上からスライドさせるようにして、壁掛け金具にはめ込めば終わり。コンセントに電源ケーブルをつないで、試しに「ドアホン」ボタンを押すと、玄関先の映像が映し出された

 家族全員が使うドアホンなだけに、使い方は実に単純。チャイムが鳴ったら、親機、またはワイヤレス子機の「通話」ボタンを押せば応対できる。玄関子機のカメラは25万画素の1/4型CCD、親機のモニタは3.5型TFTカラー液晶という組み合わせで、ごく鮮明な映像とはいえないが、相手の顔と服装が十分に伝わる程度の描写力はある。また、来客応対以外でも「ドアホン」ボタンを押して、外を確認するという使い方も可能だ。

 ただ、気づいたのが、こういう製品では液晶の視野角の広さが不可欠となるのだなということ。大人の視点で取り付けた場合、子どもが使おうとするとボタン類には手が届くものの、画面を見上げる姿勢になる。SW102Kでも視野角は広いとはいえないが(特に仰角に弱い)、子供はワイヤレス子機を使うようにすれば、静止画ながら映像認識のしにくさは回避できる。ほかの一般的なドアホン製品を購入する場合は、視野角も検討材料に入れたほうがよさそうだ。

 ワイヤレス子機の画面は1.8型STNカラー液晶で、前述したとおり、3秒ごとの更新映像のみとなるが、応対には非常に有用。寝室にいても(要はベッドで寝てても)、チャイムが手元で鳴り、相手の顔・姿を確認しつつ、通話できる。端末は細長い形状だが、画面で映像を確認しながら話すため、電話のように耳に当てるのではなく、対面で利用する。そのため、スピーカーは背面、マイクは前面に配置。最初は多少不安というか、とまどいはあったが、相手の声が聞きづらいことはないし、こちらの声もきちんと伝わる。

photo ワイヤレス子機にも親機とほぼ同じボタンを配置。片手で持ちやすいサイズ・重量に収まっている。マイクは最下部、スピーカーは裏面にある

 通常は「通話」ボタンを押すと(あるいは、「はーい」と声で応答してもよい)、あとはハンズフリーで交互に話せば、自動的に受話/送話が切り替わる(双方が同時に話すと、声が途切れる)。周囲が騒がしいなど、通話しにくい際には、通話中に「通話」ボタンを2秒以上押せば、プレストークモードにでき、「通話」ボタンを押している間は送話、それ以外は受話となる。親機とともに、子機にもボイスチェンジ機能を装備。

 また、チャイムが押されると、2秒後の静止映像を自動的に保存してくれる(標準では1枚、4枚に設定も可能)。留守中、つまり、チャイムに応答しなかった場合は、記録した画像は“未再生”として分類され、親機の「D」ボタンが点滅して知らせてくれる。子機側ではホーム画面に(節電のため、待受中は画面が消えているので、「切」ボタンを押して呼び出す)、アイコンで未再生画像の有無を表示。画像を呼び出せば録画日時も表示され、いつ誰が来たのかが確認できる。

photo 玄関子機からの映像は鮮明とは言わないが、顔や服装を十分に判別可能なレベル(親機からの外部映像出力をビデオキャプチャした画像)

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