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» 2005年01月20日 10時19分 UPDATE

かわいいけど、スゴイんです――タカラの家庭用ロボット「TERA」

ミニシアター、防犯、健康管理、家庭探査機(?)……タカラが開発中の家庭用ロボット「TERA」は、実用的な機能とエンターテイメント性を合わせ持ったパートナーロボットだ。しかもカワイイ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 タカラは、東京国際フォーラムで開催中の「コナミ・タカラ新製品合同発表会」で、2006年に発売する計画の家庭用ロボット「TERA」(テラ)を参考出展した。愛嬌のある顔をした一頭身のパートナーロボットだ。

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 TERAには、グリーン、ブルー、イエローという色違いの3タイプがあり、それぞれ異なる機能を持っている。いずれも同社が掲げる「ライフエンターテインメント」というコンセプトに沿ったもので、単なるエンターテインメントに止まらない、実用的なロボットを目指したという。

防犯+貯金箱の「TERA SECURITY」

 グリーンは、防犯機能を持った「TERA SECURITY」だ。通称“子テラ”と呼ばれる子機を持ち、ワイヤレスネットワークで通信を行う。子テラにはカメラと赤外線センサーが搭載され、侵入者を検知すると、テラ本体(以下、親テラ)に通知。通報を受けた親テラは、目を光らせながら警報を発し、子テラのカメラが捉えた映像や音声を記録する仕組みだ。接続したテレビに子テラの映像を映し出すこともできる。

photo 横にいる小さい奴が“子テラ”。かわいい顔をしているが、カメラとセンサーを持つ本格的な無線ネットワークカメラだ
photo 警報を止めるには指紋認証が必要。舌がセンサーになっている
photo 上下に開くとリモコンになる子テラも展示されていた

 本格的な防犯機能を持つTERA SECURITYだが、玩具メーカーのタカラが開発したロボットだけに、話はここで終わらない。たとえば、ワガママな貯金箱機能を持っている。

 どのへんがワガママかというと、「500円玉以外は受け付けない」という、かなりのワガママぶり。10円玉や100円玉を入れようとすると怒り出すくせに、500円玉を入れると「まいど!」とゲンキンに受け取る。しかも、貯まったお金を取り出そうとすると、指紋認証や暗証番号を求めてくる用心深さだ。

 「セキュリティは大事ですよ」(タカラ)。

TV+プロジェクター+DVDプレーヤー

 青いTERAは、DVDプレーヤーやTVチューナー、液晶モニター、さらにフロントプロジェクターまでを内蔵する「TERA AV」だ。頭頂部にある可動式のプロジェクターは、およそ20インチまで投影可能。音声認識による操作もサポートするため、「TERAに一声かけるだけで、ミニシアターの出来上がり」。

 もちろんスピーカーも内蔵するため、TERA AVだけで気軽にDVDやCDを楽しめる。このほか、ボイスメモなどの機能も搭載する予定だ。

空気清浄機+健康管理+家庭探査機

 イエローは、空気清浄機能や健康管理機能を持つ「TERA LIFE」。赤外線体温計やアルコールセンサーを備え、ユーザーの体調を測定。テレビに繋げると、一週間ぶんのデータをグラフにして分かりやすく表示してくれる。

photo 「TERA LIFE」

 また、親テラは「自走式のロボット掃除機」にもなる。子テラをテレビにつなぐと、親テラに搭載したカメラの映像を見ながら、コントロール可能。一言で言えば、映像付きのラジコン掃除機だ。ただし、玩具メーカーが開発したロボットだけに、話はここで終わらない。

 「内蔵のセンサーで床の上にあるチリやホコリを検知して、撮影画像にスーパーインポーズできます。つまり、親テラをラジコンのように操作して“汚れ”を追っていく。ゲーム感覚で掃除できます」。

 面倒な掃除も楽しくなりそうな「TERA LIFE」。そのコンセプトは、火星探査機ならぬ“家庭探査機”だそうだ。

実用性を兼ね備えたエンターテインメントロボット

 TERAというネーミングは、「TAKARA ENTERTAINMENT ROBOT ARCHITECTURE」の略だ。名称から分かるように、それぞれのTERAは共通の技術基盤(アーキテクチャー)を持ち、その上に実用的な機能とエンターテインメント性を付加している。すべてにTERAには複数のミニゲームを搭載する予定で、ユーザーインタフェースがテレビという点も含め、玩具メーカーらしい分かりやすいアプローチといえそうだ。

 「玩具メーカーのロボットというと、ペットロボットを連想しがちですが、一方でペット型は“すぐに飽きる”という声も聞きます。実用性と“遊び”を兼ね備えたものでなければ、長く使ってもらうことはできないでしょう」。

 TERAの目標価格は、10万円台半ばから20万円前後。最終的なスペックは今後の作り込み次第だが、とりあえず製品化が楽しみなロボットが、また一つ増えたことだけは間違いない。

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