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“CDラジオ”の外観からハイエンド音響〜BOSE「Wave Music System」(1/2 ページ)

» 2005年02月10日 00時25分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ボーズは2月10日、CDラジオスタイルのパーソナルオーディオシステム「Wave Music System」を発表した。4月1日から発売する。価格は7万4970円。同社の直営店/直販サイト(http://www.bose-export.com/)でのみ発売する。

photo パーソナルオーディオシステム「Wave Music System」

 Wave Music Systemは、1999年に発売した「WaveRadio/CD」の後継機。WaveRadio/CDは、CD再生+ラジオというシンプルな構成で7万3290円という価格ながら、サイズを超えた音響性能などから「BOSEサウンドを気軽にどこでも楽しめる製品」として根強い人気を博していた。

photo 「Wave Music System」(左)と従来モデルの「WaveRadio/CD」(右)
photo 「Wave Music System」を横から見たところ。スッキリとしたデザインはWaveRadio/CDゆずりだ

 約6年ぶりとなる今回の新製品は、WaveRadio/CDで採用された同社独自の重低音再生技術「アコースティック・ウェーブガイド」を進化させた「デュアルウェーブガイド」を採用した。

 ウェーブガイド・テクノロジーは、管楽器やパイプオルガンが美しい響きを生みだす「管共鳴」の原理に着目した同社が膨大な期間/費用を投じて開発した音響技術。ボディ内部に巡らされた長い“音の道”が微小な空気の振動を共振させて大きな音のエネルギーに変換するというシステムで、コンパクトなボディで大型スピーカー並みの重低音を再現できるという仕組みだ。

 従来システムでは本体内の“音の道”=ウェーブガイドが1本(685ミリ)だったのに対して、新たに採用されたデュアルウェーブガイドは左右のスピーカーユニットそれぞれに音の道を1本ずつ計2本作成。660ミリの長さのウェーブガイドが左右対称に内蔵されている。

photo 本体内に“音の道”を2本用意

 「ウェーブガイドを左右につけたことで、音響的な内部エリアが従来機に比べて60%アップした。これにより、従来機よりも1/2オクターブ下まで低域を再生できるようになった。さらにスピーカーユニットのドライバーも新開発品で、駆動マグネット部を大きくしたことでエネルギーが上がっている。アナログ処理をデジタル処理にするなど信号処理の部分も新たに開発。音質だけでなく音楽性も飛躍的に向上している」(BOSE カテゴリービジネスマネージャーのサンティエゴ・カーバハル氏)

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