また、MPEG-2記録ということで、DVフォーマットに比べると、ブロックノイズに対する懸念もあるが、HQ(高画質)モードであればまったく問題はなかった。SP(標準画質)モードでもほぼ気にならないレベルだ。ただし、LP(長時間)モードではさすがに動きの激しい部分でブロックノイズが見受けられた。ちなみに、全モードともVBR(可変ビットレート)でのエンコードを行ってくれる。
DVDメディアは8センチのDVD-R、DVD-RW、そしてDVD+RWを使用可能。-RWの場合は、ビデオモード、あるいはVRモードでの録画ができる。ファイルの分割やプレイリストの作成といった編集機能を利用するには、DVD-RW(VR)での記録が必須となる。DVD-RWを使用する場合は、最初にディスクを入れたときに、どちらのモードでフォーマットを行うかをたずねてくるので、ほかのDVDプレーヤーでの再生互換性を優先するのであればビデオモード、本機で編集を行いたいならVRモードを選択すればいい。
DVDディスク収納部は前方がオープンする(なぜか、ストラップをずらさないと出しにくい位置関係になっている)。本機でVRフォーマットずみのDVD-RWを入れて、初めて起動した際には、ディスク認識に17秒ほどの時間がかかる。ディスクの取り出しにも約10秒が必要だ。つまり、ディスク交換には30秒近くかかることを覚悟しておかねばならない。ただし、ディスクを入れたままで電源を切った状態から起動しただけなら、4秒ほどで撮影ボタンが押せるようになる。
製品にはDVD-R(DMR30)が1枚付属するが、録画した映像や静止画は容易にPCへ転送できるので、普段の撮影には繰り返し使えるDVD-RWまたはDVD+RWを利用したほうがいい。両者の違いは、前述のように本機で編集を行えるのはDVD-RW(VR)のみ、DVD+RWではファイナライズを行わなくてもほかのDVDプレーヤーなどで再生可能な点が特長となる。
機能や操作方法に関しては、DCR-HC90とほぼ同じ。ただし、前述のモードの違いのほか、P.メニューから設定を呼ぶ出すボタンが、「メニュー」ではなく「セットアップ」になっていたりと細かな違いはある。
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