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“国産メーカー”としての作り込みが光るケンウッド「M512A3」レビュー(1/2 ページ)

» 2005年03月07日 16時21分 公開
[竹内亮介,ITmedia]

 iPod shuffleの成功により、フラッシュメモリプレイヤーに大きな注目が集まっている。HDDタイプほど楽曲を記録することはできないが、コンパクトで携帯性が高く、バッテリ駆動時間も非常に長い。最近ではUSB2.0に対応するモデルがほとんどであり、転送時間のストレスもほとんど感じなくなった。

 さらにいえば、iPod shuffleの発売に合わせて各社が行った大胆な価格改定により、512Mバイトや1Gバイトの大容量タイプが非常にリーズナブルな価格になってきている。注目されるのもむべなるかな、といったところだ。

 今回紹介するのは、国内オーディオメーカーの雄であるケンウッドが初めて投入する、フラッシュメモリプレイヤーだ。その名は「M512A3」(512Mバイトモデル)と「M256A3」(256Mバイトモデル)」、シンプルなインタフェースと豊富な機能性を両立した、実に使いやすいプレイヤーだ。

photo M512A3の本体は、ちょうどガムケースとほぼ同等の大きさ。手のひらでちょうど包み込めるほどのコンパクトサイズで、単4型電池を装着した状態でもわずか39グラム。

 本体サイズは本体サイズは71.3(幅)×28.5(高さ)×16.5(厚さ)ミリ。重量は電池込みで39グラム。音楽再生機能のほかには内蔵のモノラルマイクによるボイスレコーダー機能やFMチューナーも備えた。FMチューナーからのステレオ録音も可能。カラーはホワイト、ブラック、オレンジ、ブルーが用意される(256MバイトモデルのM256A3はホワイト/ブラックのみ)。

photo この製品のキモとなるジョグレバーが装備される右側面。多彩な機能をこのジョグレバーのみで簡単に操作できる
photo 本体上部にはネックストラップの穴とヘッドフォンコネクタを装備
photo 電源は単4型電池1本。出先でバッテリが切れても、コンビニや駅売店で気軽に購入できる

優れた操作インタフェース、悩むことなくすべての操作が可能

 まずは本製品のユーザーインタフェースを紹介しよう。基本的な操作は、本体右側面に装備されたジョグレバーで行う。曲を再生している状態でジョグレバーを左右に倒すと、曲のスキップ操作となる、ジョグレバーを押し込むと各種オプション画面が表示され、ここでもジョグレバーを使って左右にカーソルを移動し、設定したい項目を選択する。

photo 親指でグイグイとジョグレバーを左右に倒したり、ギュッと押し込むという操作のみで完結するインタフェース。わかりやすい上に混乱がない
photo ジョグレバーを押し込むと、こんな感じで設定画面が表示される。ジョグレバーを左右に倒してアイコンを移動し、設定したい項目を選択する
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