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鏡とディスプレイが合体――日立が「ミラグラフィ」を発売

» 2005年07月19日 15時41分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は7月19日、鏡に映像や文字情報を重ねて表示できるミラー型ディスプレイ「Miragraphy」(ミラグラフィ)を発表した。人々が自然に目を留める鏡を情報表示装置に応用したもの。ショーウィンドウの代替として“ミラー型広告”などの用途を提案している。9月30日に発売する予定だ。

photo センサーで人を検知して「Welcome」と表示した例

 本体内部にプロジェクターやPCを内蔵。前面は内側に拡散フィルムを貼り付けたハーフミラーになっており、プロジェクターの光を拡散フィルムに投射すると「鏡」の表面に映像が表示される仕組みだ。PCをネットワークに接続して“お天気情報”などの情報を表示したり、人感センサーを使ってお客が近づいたら広告メッセージを表示するといった用途を想定している。

photo 本体内部にプロジェクターやPCを内蔵

 ミューチップ/ICカードリーダーなどと組み合わせることも可能だ。たとえば、商品タグにミューチップを入れておき、ディスプレイに近づけると関連情報を表示。あるいはICカードのメンバーズカードを読み取り、お客固有の情報を表示するといった使い方ができるという。

photo 商品情報の表示例(左)。ICカードと連携し、内蔵カメラで写真を撮影する機能もある(右)。ブティックやアクセサリーショップなら、試着時の姿を撮影しておき、ほかの服と比較するといった使い方も可能だ

 日立製作所では、7月20日と21日に東京国際フォーラムで開催する「HITACHI uVALUEコンベンション2005」にミラグラフィを出展する予定だ。

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