「CDではできなかった、デジタルコンテンツならではの提供の仕方がある」とジョブズ氏が紹介したのが、B'zの「Digital Box Set」。これは未発表曲を含む、これまでにB'zが発表した340曲とデジタルブックレットがセットされたもので、価格は1万8800円。iTunesオリジナルの曲がglobeやウルフルズなどから提供されることも、ジョブズ氏の口から語られた。
なお、iTMS-Jで販売される楽曲のDRMルールは、諸国のiTMSで適用されているものとほぼ変わらず、「5台のコンピュータまで複製可能」「CD書き込み/iPodへの転送は無制限」になるという。
「気になる価格だが……」というジョブズ氏のコメントとともにスクリーンに映し出されたのは「¥200」の文字。しかし、すぐにスクリーンは切り替わり「¥150 90% of the songs」と表示された。価格についてジョブズ氏は詳細なコメントを述べなかったが、それが逆に「1曲99セント」のような均一価格を設定しなかった(できなかった)アップルの複雑な立場を照らし出していたように思う。
iTunes 4.9から利用可能になったポッドキャストも、重要なポイントだとジョブズ氏は強調する。「ポッドキャスティングについては、日本語のメニューを用意する。きっと人気になるだろう」。これまで日本ではあまりなじみのなかったオーディオブックについても積極的に提供していく考えのようで、ステージに用意されたMacを操作して、落語のオーディオブックを聞いてみせる一幕も。
iTMS-Jから楽曲を購入する際、基本的にはクレジットカード決済となるが、プリペイドカードも用意される。このプリペイドカードは「iTunes Music Card」と呼ばれるもので、2500/5000/1万円の3種類が用意される。プリペイドカードはアップルストアや各種量販店で購入できる。
また、ジョブズ氏はiMIXやiTMSのプレオーダーサービスなどを紹介しながら、ローリング・ストーンズなどの初期のAbkcoカタログタイトルをiTMSで提供することも発表したほか、ローリング・ストーンズのニューアルバム「A Bigger Bang」について、限定ビデオクリップが付属する予約販売を行うことも明らかにした。
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