iPodで本製品を使用するまでステップ数は非常に少ない。トランスミッタとiPodを付属の3.5ミリ径オーディオケーブルで接続した後、トランスミッタとヘッドフォンの電源を入れるだけ。自動的に伝送の準備が開始され、利用可能になると、トランスミッタとヘッドフォンに用意されている「Link」のLEDが緑色に点灯する。この状態を確認した後にiPodの再生を開始すれば、ヘッドフォンから音楽が流れる。
接続が完了すれば、あとは通常のヘッドフォンと同じ感覚で利用できる。再生/停止などのコントロールについてはiPodから行う必要があるが、音量調節についてはヘッドフォンの右ハウジング設けられたボタンからも可能だ。ヘッドフォンから音量を調整する際には手探りでボタンを操作することになるが、音量アップボタンには小さい突起が設けられており、指で触れるだけで判断できる。ちょっとしたことだが、うれしい気遣いだ。
トランスミッタ/ヘッドフォンともに、状態はすべてLEDの発光色を通じてユーザーへ伝えられる。詳細は下に記載しておくが、基本的には緑で「OK」、赤で「注意」と認識しておけばよい。
トランスミッタのLEDから得られる情報
LEDの種類 | 色 | 意味 |
---|---|---|
Link | 緑 | 通信中 |
Link | 赤 | 通信待機中 |
Charge | 緑 | 充電中 |
Charge | 赤 | 充電池残量 残り約1時間 |
ヘッドフォンのLEDから得られる情報
LEDの種類 | 色 | 意味 |
---|---|---|
Link | 緑 | 通信中 |
Link | 赤 | 通信待機中 |
Link | 橙 | ペアリング中 |
Charge | 赤 | 充電中 |
Batt | 赤 | 充電池残量 残り約1時間 |
製品のパッケージにはトランスミッタをiPodにセットするためのクリップ(クランプ)が含まれている。用意されているのはiPod Mini用、第3および第4世代iPod用(15Gバイト/20Gバイト)、第3および第4世代iPod(40Gバイト)/iPod Photo用の3種類だ。クランプをセットする際に、iPodの厚みの違いを吸収するラバーシートも付属している。
大型ドライバユニットを搭載した密閉型というだけあって、音楽再生時の迫力は文句なし。普段小さなヘッドフォンで聞いているiPodの音楽が、ガラリとその印象をかえて飛び込んでくる。無線化によるタイムラグも発生せず、非常に快適なリスニングが楽しめる。ただ、無音部分では多少だがホワイトノイズを感じる。
ワイヤレスヘッドフォンではその伝送方式を問わず、多少なりともホワイトノイズが発生してしまうものだが、本製品は2.4GHz帯の電波を使用するということで、試用環境では無線LANの影響を受けていたのかもしれない。しかし、ノイズが発生するといっても一時停止などの完全な無音状態で、なおかつ注意していないと判別できないレベルであり、リスニングに影響が出るほどはない。
同社はワイヤレスオーディオ製品をシリーズとして展開しており、iPod対応の車載用ワイヤレスオーディオセットとして販売されている「REX-Link1P-AUX」と本製品のトランスミッタは同一の製品だ。現在この製品を使用している場合には、紹介した対応ヘッドフォン(REX-WHP1)を追加で購入すれよい。
また、本製品のヘッドフォン/トランスミッタは、PCの音源を自宅オーディオセットで楽しむための「REX-Link1」とも互換性を持っており、さまざまな組み合わせでワイヤレスのオーディオ環境を構築できる。iPodだけの利用にとどまらず、PC/オーディオセットを含めた無線化を検討しているならば、本製品は十分検討に値するといえる。
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