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» 2005年08月31日 16時48分 UPDATE

ダンパーで騒音と振動を軽減――シャープの新型ドラム式洗濯乾燥機 (1/2)

シャープはドラム式洗濯乾燥機“愛情Ag+ドラム”「ES-HG90」を9月15日に発売する。振動の原因となる洗濯槽と外装キャビネットの連結構造を見直し、3本のオイルダンパーで洗濯槽を浮かせる構造を採用した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは8月31日、ドラム式洗濯乾燥機“愛情Ag+ドラム”「ES-HG90」を発表した。脱水時に振動の原因となる洗濯槽と外装キャビネットの連結構造を見直し、内部の振動が外部に伝わりにくい「フリー・フロート・ドラム」(FFD)を新開発。約40dBと「図書館なみの静かさ」を実現した。9月15日に発売する。

photo 本体カラーはシルバー系とブルー系の2つ
製品名 愛情Ag+ドラム ES-HG90
価格 オープン(店頭予想価格は21万8000円)
発売日 9月15日
photo ドラムの投入口上部は、従来より21センチ(奥底は16センチ)高くなり、洗濯物の出し入れがしやすくなった
photo 投入口にはカバーを装着。上部のボタンを押すと、ワンタッチで下がる

 同社ラインドリーシステム事業部商品企画部の小笠原澄人部長は、「kakaku.comや2ちゃんねるなどのネット掲示板を見るとわかるが、ユーザーは洗濯乾燥機に多くの不満を抱えている。縦型の場合は、衣類の皺など仕上がり面に対する不満。そしてドラム式は、振動と騒音が主だ」と話す。

 従来のドラム式洗濯乾燥機は、洗濯槽をキャビネット内部に吊す構造で、脱水時にはゴムパッキンを通じて外装キャビネットに振動が伝わってしまうという。また、「たとえばジーンズやトレーナーを1枚だけ洗ったようなとき、重量が偏りが原因で、なかなか脱水に移行できないことがあった」。この場合、洗濯機は重量を分散させようと再び洗濯槽を回すため、洗濯時間が長くなるというデメリットもある。

 そこで新製品では、新開発のオイルダンパーを3本使用し、下から洗濯槽を支える構造にした。ドアパッキンは一切使用せず、洗濯槽はキャビネットの中に自立した状態になっている。脱水時にはオイルダンパーが振動を吸収し、騒音は従来の45dBから40dBへと減少。キャビネット自体の振動も抑えた。

photo 新開発のオイルダンパーを3本使用し、下から洗濯槽を支える構造にした
photo 洗濯槽を支えるオイルダンパー。振動を抑える仕組みは自動車のサスペンションと同じ
photo デモンストレーションでは、水を含んだジーンズを想定して300〜400グラムの磁石を洗濯槽に貼り付けて脱水を行った。洗濯機の上にある水の振動が従来機(右)と比べて小さい

 さらに「(洗濯物の重量で)多少アンバランスな状態であっても脱水に持っていける」ため、洗濯にかかる時間も短縮できる。たとえば約6キロの洗濯物を洗濯から乾燥まで行った場合、かかる時間は約270分だ。なお、洗濯だけなら9キロまで対応できる。

高濃度のAg+イオンコートで静電気を防止

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