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» 2005年09月03日 03時46分 UPDATE

生まれ変わった「Gガイド」、その実力を検証する (1/4)

DVDレコーダーのEPG(電子番組表)にもっとも多く採用されている「Gガイド」が、9月1日分から新データに変わった。番組名の省略の仕方や短時間番組の扱いに疑問の声も多かったGガイドだが、果たしてどう生まれ変わったのだろう?

[坪山博貴,ITmedia]

 今やDVDレコーダーの必須機能となったEPG――いわゆる電子番組表。いくつか選択肢がある中で、もっとも多く使われているのは、インタラクティブ・プログラム・ガイド(IPG)が提供している「Gガイド」だ。

 Gガイドは、米Gemstar-TV Guide Internationalの電子番組表技術「G-GUIDE」ベースに、IPGがメガポート放送と提携して運用しているサービス。現在は、TBSとその系列各局の地上波アナログ放送を利用して国内47都道府県全てをカバーし、一回に8日分の番組情報を配信している。

 直接のライバル「ADAMS-EPG」に対するアドバンテージは、やはり全国をカバーしている点で、DVDレコーダーなどへの採用が多い最大の理由にもなっているようだ。ADAMS-EPGはテレビ朝日とその系列局で配信が行われているが、福井県、富山県、山梨県、鳥取県、島根県、高知県、宮崎県、徳島県の8県は系列局不在のため、配信されていない。

 GガイドとADAMS-EPGでは、収入源に対するスタンスも異なる。Gガイドは、電子番組表の画面に一定の割合で広告を表示しており、これも収入源の1つになっている。対して「ADAMS-EPG」に広告表示はない。この違いから、Gガイドの方がライセンス料金が低額だといわれている。

 こうした事情がすべてではないだろうが、結果的にDVDレコーダーではGガイドの採用率が非常に高い。サービス提供で先行したADAMS-EPG(1998年9月に開始)をおさえ、Gガイドは地上波アナログ放送のEPGとして、事実上のデファクトスタンダードとなっている。

「見る」から「活用する」への変化が生んだGガイドへの不満

 採用機種の多いGガイドだが、そのサービス内容に関しては、以前から不満の声があがることも少なくなかった。たとえば番組名の省略の仕方、短時間の番組を1つの番組として扱ってしまうといった点だが、実はライバルの「ADAMS-EPG」」でも同じことは行われている。

 にも関わらず、Gガイドが問題視されるのは、省略した番組名や番組のまとめ方が必ずしも規則的ではなかったためだ。単に規則性がないだけではなく、受信した日によって(省略された)番組名が変化してしまうこともあった。これは、当日や翌日など、近い日の番組情報がより詳細になるという傾向が原因だったように思う。

photo 以前の「Gガイド」。「徹子の部屋」を検索するため「徹子」でキーワード検索した結果だ。ソニー「RDR-HX92W」のレビュー時にキャプチャーしたものだが、1日分だけ番組がまとめられていて、番組名も省略されてしまっていた

 多少、不規則であっても、人間が番組表を見て録画予約を行うなら大きな問題ではない。たとえ番組名が省略されていても、チャンネルや放送時間から目的の番組を判別できるだろう。また複数の番組が1つにまとめられてしまう場合も同様だ。

 しかし、番組表を高度に活用するようになると、この不規則性が問題になってしまった。たとえば、Gガイドを採用しているソニー「スゴ録」は、番組名などを検索して自動録画する「おまかせ・まる録」を初代モデルから搭載している。また第2世代機からは、番組名をキーにして放送時間などの変更に対応する「番組追跡録画」機能を採用。これらの機能が正しく動作するには、番組表の番組名が規則的である必要がある。

 結果として、ソニーは番組名の“揺れ”を吸収するロジックを開発し、1つのウリにもした。これは、Gガイドの番組名が“揺れる”ことを前提にしているともいえ、Gガイドとって不名誉な出来事とみることもできる。

Gガイドの逆襲

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