キヤノンが狙うテレビはSEDだけではない。SEDでは来年商品化予定の55インチを当面の最上位機と位置付けているが、それより大きな60インチ以上の超大画面テレビでは、リアプロTVを計画しているようだ。会場では、64インチのリアプロTVが参考出展されていた。
この64インチのリアプロTVは、表示デバイスにフルHD(1920×1080ピクセル)のLCOSを採用。同社が昨年10月に発表したLCOSプロジェクター「SX50」では日本ビクター製のLCOS(D-ILA)を採用していたが、このリアプロTVに関しては「フルHDであること以外のLCOS仕様はノーコメント」(同社)。
光学エンジンを自社開発して奥行き297ミリという薄型サイズを実現。「薄型にするためには超広角の光学系が必要となるが、広角にするとどうしても四隅の光量が低下するという欠点があった。だが、今回開発した光学エンジンは光量を低下させることなく30センチを切る薄型サイズを可能にしたのが特徴」(同社)
「家庭用と業務用の2本立てを計画している。価格などもまったく未定だが、例えば家庭用となると、競合するプラズマテレビは価格が安くなりフルHD化の流れもある。それより高い価格では勝負にならない。ポイントはLCOSをどうするか。外部から調達しているようだと、競争はさらに厳しくなるでしょうね(笑)」(同社)
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