レビュー
» 2006年05月01日 15時31分 UPDATE

レビュー:iPodで楽しめるバランスに優れたホーンサウンド――Klipsch「iGroove」 (1/2)

4月下旬に発売される「iGroove」は高級スピーカーメーカー「Klipsch」のiPod用スピーカーシステム。同社は独自の「トラックトリックスホーン」で知られるが、本製品にもこの機構は採用されており、独特のホーンサウンドをiPodで楽しめる。

[渡邊宏,ITmedia]

 米国のスピーカーメーカー「Klipsch」(クリプシュ)といえば、米国でトップシェアを誇る老舗ブランド。日本国内における知名度はさほど高くないが、2004年9月にはヤマハと業務提携を結び、国内市場への製品展開も意欲的に行っている。

 コンシューマー向けには3-Wayフルホーン構成の「Klipschorn」、トールボーイからサブウーファーまで幅広く取りそろえるホームシアター向けの「リファレンス」シリーズなどを販売しているが、今回、iPod専用のアンプ一体型スピーカーシステム「iGroove」がそのラインアップに加わった。

photo iGroove

 アップルコンピュータの「iPod Hi-Fi」(レビュー)をはじめ同種の製品は数多いが、1946年創業という老舗スピーカーメーカーのサウンドがどのようなものか、早速試聴してみた。

曲線を多用したデザイン、伝統のトラクトリクスホーン

 iGrooveの本体サイズは408(幅)×145(高さ)×185(奥行き)ミリ、2.1キロ。iPod Hi-Fiは432(幅)×175.3(奥行き)×167.7(高さ)ミリ、6.6キロなので外寸だけで言えば大差ないが、前面が大きく傾斜しているほか、中央から左右両端にかけて薄くなっていく独特なデザインが施されており、かなりコンパクトな印象を与える。

photophoto 前面にはきつめの傾斜が設けられている(左)、両端に向かって薄くなるデザイン(右)

 曲線を大胆に採用したデザインとシルバーのカラーリングは好みが分かれるところかもしれないが、「iPod Hi-Fi」やボーズの「Sound Dock」、Altec Lansingの「inMotionシリーズ」といった同種製品がいずれも直線主体のデザイン&ホワイトのカラーリングであることに比べると新鮮に映る。

 iPodは正面中央のDockコネクタに差し込むスタイルとなっており、第5世代iPodをはじめ、Dockコネクタを搭載するiPodならば接続可能。各種iPodの厚さはスライドバーを上下に移動させることで吸収する仕組みだ。iPodの充電も行える。

photophoto 各種iPodの厚さの違いを吸収するスライドバー(左)。薄いiPod(第5世代)の利用時はバーを下に、厚いiPod(iPod Photoなど)の利用時にはバーを上にスライドさせる。音量調節ボタンと電源ボタン(右)

 3.5ミリステレオプラグを備えたアダプタも付属しており、iPod shuffleも装着できるが、そのほかの入力インタフェースは用意されておらず、基本的には装着したiPodの音楽を再生するためだけのデバイスという位置づけだ。なお、乾電池による駆動は行えず、背面に用意された電源コネクタに、付属のACアダプタを接続して利用する。

photophoto 背面(左)、電源コネクタの下にはバスレフポート(右)

 同社製品の特徴のひとつは「Klipshorn」以来のホーンサウンド。独自の「Tractrix(トラクトリクス)ホーン」は、高効率&低歪みを実現しており、ロックやポップスに適したサウンドを奏でる(同社スピーカーは「ハードロックカフェ」のオフィシャルスピーカーにも採用されている)。

 本製品では2.5センチのマイクロ・トラクトリクスホーンと6.4センチのポート付きファイバーコンポジット製ウーファーを組み合わせた2.1ch構成となっており、「音離れのよいリアルなライブサウンドを再現する」という。アンプの出力は20ワット×2だ。

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