ニュース
» 2006年05月12日 22時45分 UPDATE

+D Shopping バイヤーズガイド:今度こそブラウン管から卒業――大画面薄型テレビ購入のポイント (1/3)

間もなく始まるサッカー・ワールドカップ。大画面テレビも低価格化が進んでおり、開催を機にブラウン管テレビからの買い換えを考えている人も多いはずだ。“薄型大画面テレビを購入する際にチェックすべきポイント”を確認してみよう。

[渡邊宏,ITmedia]

 6月9日から始まる世界最大級のスポーツイベント、サッカー・ワールドカップ。最近では液晶/プラズマといった大画面テレビも低価格化が進んでおり、開催を機にブラウン管テレビからの買い換えを考えている人も多いはずだ。そこで、今回は“薄型大画面テレビを購入する際にチェックすべきポイント”を確認してみよう。

まずは画面サイズ――置き場所が変わらないならブラウン管より少し大きめを

 購入に際してまず決めなくてはならないのが画面サイズ。“薄型テレビ”として販売されている製品の画面サイズは20インチ以下から50インチ以上まで多種多彩だが、リビングに設置する大画面テレビと考えると、視野にはいるのは26インチクラスから上だろう。

 従来のブラウン管の○○インチ(型)は画面の対角線の長さ(外形対角寸法)を基準としているが、最近は32V型など“V”が付いたサイズの表記(ビジュアルサイズ)が増えている。これはアスペクト比16:9のワイドパネル特有のもので、映像を表示する画面部分(有効画面)の対角寸法を基準とした大きさの目安である点に注意したい。

 薄型テレビはほとんど16:9のパネルを搭載しているので、同じインチ数だとしてもアスペクト比4:3のブラウン管テレビとは実際の画面サイズがかなり異なるのだ。

 26インチのブラウン管テレビ(アスペクト比 4:3)だと対角線の長さは約66センチなので、実際の縦横サイズは約39(縦)×約52(横)センチ。同インチの薄型テレビ(アスペクト比 16:9)の場合、対角線の長さは変わらないが、縦横サイズは約32(縦)×約57(横)センチとなる。同じインチ数でもアスペクト比が変わると画面サイズがかなり異なるので、同サイズでブラウン管テレビから薄型テレビに乗り換えると画面が小さくなったような印象受ける。

photo 同じインチ数でも、4:3のブラウン管テレビと16:9の薄型テレビではこのように画面サイズが異なる。

 そもそも、購入の動機が「今使っているテレビより、大きな画面のテレビが欲しい」なので、画面を小さく感じては本末転倒だ。設置スペースがそのままならば、今使っているテレビよりもワンサイズ上のクラス、21インチなら26V型、25インチなら32V型、29インチなら37V型クラス――の薄型大画面テレビを選ぶといいだろう。

液晶かプラズマか――注目はフルHD対応

 サイズの目星がつけば、液晶かプラズマかを選択することになる。しかし、各メーカーの最新ラインアップに注目すると、32V型までは液晶しか見当たらない(以前は日立製作所のプラズマで32V型があったが最新「Wooo9000」シリーズでは用意されていない)。サイズを32V型までと決めたならば必然的に液晶テレビを選ぶことになる。

 32V型以上の大画面となると液晶/プラズマの双方から選択できるが、どちらにするかは非常に難しい。液晶とプラズマを比べると、液晶は「明るく見えて大小さまざまなサイズが選べるが、動画再現性や視野角に見劣りがする」、プラズマは「大画面化に有利で動画に強く暗部コントラストに優れるが、消費電力が多く本体も高価」と言われてきたが、さまざまな技術の進歩で一概にはそういえなくなってきた。

 どのような観点で選ぶかは麻倉怜士氏の「デジタル閻魔帳」「液晶」「プラズマ」どちらを選ぶ?を読んで考えてもらいたいが、32V型以上の大画面テレビを購入するならば、プラズマテレビを視野に入れた方がいいだろう。

 パネルの解像度にも注意したい。32V型クラスまでの製品ならば1366×768ピクセルや1280×720ピクセルなどハイビジョン放送対応パネルを搭載するがことが多いが、それより大画面の製品を検討する場合には、1920×1080ピクセルのパネル、いわゆる「フルHDパネル」を搭載した製品も視野に入れたほうがいいだろう。

photo ソニーの46インチ フルHDパネル搭載液晶テレビ“BRAVIA”「KDL-46X1000」

 地上アナログ放送は525本の走査線を使った画面で放映されているが、地上デジタル放送では、750本の走査線を使ったハイビジョン映像、もしくは1125本の走査線を使ったフルハイビジョン映像がメインとなる。ハイビジョンパネルでもこれまでのブラウン管テレビに比べればはるかに高精細であり、ハイビジョン映像も鮮明に楽しめるが、フルハイビジョン映像を余すところなく楽しむにはフルHDパネルが必要だ。

 現時点ではフルHDを活用できる放送や映像ソフトはほとんど存在していないが、HD DVDやBlu-ray Discの映像ソフトはフルハイビジョン画質で提供されていくことが予想されている。HD DVDプレーヤーも販売開始され、Blu-ray Discプレーヤーでもあるプレイステーション 3の登場がハッキリしている以上、可能な限りフルHD環境に備えておく方がいいだろう。

 ちなみに、テレビメーカー側としては「32インチ以上の画面サイズでないと、パネルのフルHD化はあまり意味がない」という意見が大半で、32インチ以下の大画面テレビでフルHDパネルを搭載した製品は存在しない(パネルそのものは存在する)。どうしてもフルHD環境に備えたい、というならばそれ以上のサイズの製品を選択することになる。

地上デジタル放送への対応はどうか――ダブルチューナーモデルも検討しよう

 これからテレビを購入するとなると、デジタル放送への対応は欠かせない。2011年には現在のアナログテレビ放送は停止し、地上デジタル放送へ完全移行するからだ。

 現在販売されている薄型大画面テレビの多くは地上デジタルチューナーを内蔵しており、2011年以降もそのまま利用できるが、一部のモデルは非搭載となっているため、購入の際には確認が必要だ。もっとも、こうしたモデルでも、D端子やHDMI端子を備えていれば別途チューナーや地上デジタルチューナー搭載DVDレコーダーなどを接続することで地上デジタル放送が視聴可能になる。

 比較的最近のモデルに限られるが、地上デジタルチューナーを2基搭載した製品もいくつか登場している。こうしたモデルならば、画面を分割しての2番組同時視聴や、接続したDVDレコーダーを利用した裏番組録画も可能となっている。地上デジタルチューナーを搭載していないDVDレコーダーを利用しているならば、チェックしておいた方がいい装備といえる。

photo 松下電器産業の58インチプラズマテレビ「TH-58PX600」。ダブルチューナーを搭載する
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.