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第49回 雨と水滴とシャッタースピードの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2006年06月08日 12時21分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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夜の雨はきれい

 最後は夜。最初に書いたように、雨はバックが暗い色の方がきれいに撮れるもの。そんなわけで、夜の雨をガラス越しに撮ってみた。

 窓に付いた雨粒が、街灯に照らされて夜の暗さをバックに光るのがなかなかきれいだ。

 こんな感じで窓の水滴が光る。でも背景がちょっと無愛想で、シャッタースピードが遅くてブレちゃってる。夜の大敵はやはりブレ。できるだけカメラを固定して撮りたい。

 そこでカメラをちょっと上に向けてみた。ガラス越しに夜の雨を撮るときは、ブレと同時に明るさや背景も大事。背景がネオンだったりするとより雨っぽさが増す。

 片方はわざとマイナスの露出補正で暗めに撮ったもの。その方が外の様子がきれいに写って「夜の雨」っぽさが増す。

 窓に近寄ると夜の雨っぽさは出るけど、「どこから撮ってるのか」が分からなくなる。

 そこで例えば前景に鉢植えをひとつ入れると、窓の中と外の対比ができて、いい感じの夜雨写真になるわけだ。

 最後は雨あがりの夜の街。これがなかなかいい。濡れた路面や水たまりに街灯が反射して、晴れの夜とはまた違った表情を見せてくれるからだ。

 これは青信号の夜。地面にカメラを置いてすれすれで撮ってみた。濡れた路面がぼーっと青く光っているところがなかなか神秘的。

 こちらは赤信号の夜。水たまりに赤信号が映る角度を探して撮ってみた。夜で三脚を使ってないのでちょっとブレてるけどご容赦を。

 そんなわけで、雨は憂うつではあるけれども、雨の日ならではの光景も写真に収めてみるとちょっとは楽しいよ、という話でした。

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