ニュース
» 2006年08月08日 13時26分 UPDATE

ROBO-ONE J-class 第7回大会:川崎が熱い! ハイレベルな闘いが続出の「ROBO-ONE J-class」 (1/3)

川崎市産業振興会館で「ROBO-ONE J-class」第7回大会が開催され、59体のロボットによる熱戦が繰り広げられた。J-Classというのは、本戦よりも気軽に出られる大会なのだけれど、実際に見るとかなりレベルが高いのだ。

[こばやしゆたか,ITmedia]

 8月5日、川崎市産業振興会館で「ROBO-ONE J-class」第7回大会が開催され、59体のロボットによる熱戦が繰り広げられた。「ROBO-ONE」はおなじみのロボットによる格闘技大会だけど、J-Classというのは、身長50センチ以下、体重2キロ以下のロボットによる本戦よりも気軽に出られる大会だ。また、家族やグループでの参加を奨励しており、操縦者が中学生以下の場合、「with Family」として、予選得点が50点アップすることになっている。

走る予選

 さて、その予選は、完全自律による2分間のデモンストレーションによって行われる。必要な演技内容はあらかじめロボットにプログラムをしておいて、スタートのスイッチを押したら、あとは人間はアナウンスに徹するというのが求められる(実際にはなかなかうまくいかない場合が多いけど)。

 そして、今回は規定演技として「走る」ということが求められている。「走る」の定義については競技規則には(おそらくわざと)明記されていない。こじつける余地が残されているのだけど、みんなまじめに「両足が同時に地面から離れる」走りを実現しようとしていた。

photo みんな走る、走る

 走る以外にも、予選ではみんなそれぞれの技を見せようとする。

ダイナマイザーJr(スギウラシスターズ)

 いままでボールを蹴ったり投げたりいろんなロボットが出て来たけど、彼がやったのはゴルフだ。けっこうナイスショット。クラブを持たせたり外したりするのは人間に手伝ってもらったけどね。

photo

か〜る(道楽、)

 上のダイナマイザーJrもそうだったのだけど、床にタオルやら人工芝などを強いて、それでも平気で歩けたり走れたりしますというデモだ。ロボットは床面の状態が変わるととたんに歩くのが難しくなるのだ。それをどんな状況でもOKというのは動的な制御をしないといけない。

 か〜るは、最初にゴム鉄砲で射的をしているところにも注目。

photo 動画はこちら

インダス(チーム名:メソポタミア)

 鉄琴の演奏。問題は、この曲が「ドレミの歌」だってことなんだけど、全然そう聞こえなかった。叩いたキーが並行にずれてるってレベルじゃないような気がするんだけど。

photo

分身三号(ZakLab)

 このロボットに搭載されたCPUカードは新開発のもので、音声アンプ(2ワット)を積んでいて、WAVデータを再生することができる。そして分身三号はこの音声にアニメロボットのモーター音やら発射音やらをのっけてきたのだ。早い話が、ロボットの動きに合わせてすごいそれっぽい音がするってわけである。見せ方がいまいちだったのか、そのばかばかしさが会場と審査員にいまいち伝わってなかったのが残念。

photo

RB1(原田家)

 今回初出場の原田家チーム。初登場なのだけど、何ともマニアックな芸を見せてくれた。ROBO-ONEに出場したロボットのものまねだ。あの4脚等価の「レイヤードX」、飛行機変形の「G-Tune」と、対象の選択もうまい。ちょっと南京玉簾的なニオイもした。そしてつづけて「オリジナルのものまねをします」という。オリジナルならものまねじゃないだろって突っ込みを入れようとしたところで見せてくれたのがこれだ。会場大喝采。

photo 動画はこちら

Petapina(ASIAN GUILD)

 650グラムの非常に軽いロボット。モータもサーボモーターではなく小さな「モータードライブ用のモーター」を自分で制御して使っている。フレームも真鍮だったり、足のテンションには輪ゴムをつかっていたりなど、かなりの技が使われているのだ。そして、Petapinaは、完全自律ロボットなのである。

photo

 ASIAN GUILDによるロボットは、本体が変わってもずっとPetapinaの名前が継承されているのだけど、2001年1月のJ-classに出場したPetapinaは、初めて試合に勝った完全自律ロボットだった。この当時は、敵は緑色をしている必要があった(その試合では、相手にシールを貼らせてもらった)。しかし、今は違う。相手がなに色でも、ちゃんと戦えるようになっているのだ。とはいうものの、この軽量は試合では不利だ。自分で転んだりしたこともあって、今回は初戦で敗れてしまったが、試合よりも自分のやりたい技術を優先する姿勢は、それはそれで清々しい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう