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気勢をあげるBD陣営CEATEC JAPAN 2006

» 2006年10月03日 13時51分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ソニーから新世代BDレコーダーが発表された数十分後、Blu-ray Disc Association(BDA)はCEATEC JAPAN 2006のブースにてプレスセッションを開催。関連するハード/ソフトベンダーの代表者が顔をそろえて気勢をあげた。

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 コメントを寄せたのは、サムスン電子の具本國氏(顧問 Adviser To CEO)、シャープの高橋明氏(技術本部基盤技術研究所長)、ソニーの西谷清氏(コーポレート・エグゼクティブ SVP)、TDKの松井国悦氏(レコーディングメディアビジネス・グループ・ゼネラル・マネージャー)、20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンの内藤友樹氏(代表取締役社長)ら13人。

 「BDこそがデファクトスタンダードになると思っている」(TDK 松井氏)、「レーザーディスクの時代から培ってきた技術をBDに投入、プラズマと組み合わせて楽しんで欲しい」(パイオニア 執行役員 ホームシステム 開発センター 所長 松村純考氏)、「(ソニーグループは)映画や音楽、ゲームなど関連するものを多く有している。これからもBDに貢献したい」(ソニー 西谷氏)

 各氏からはBDに寄せる期待がコメントされたが、数社からは「“楽レコ”をBD化して展開する」(三菱電機 先端技術総合研究所 光ディスク規格開発標準室長 小川雅晴氏)、「まずはPC用ドライブとメディアからだが、そのあとにはレコーダーとビデオカメラも製品化していく」(日立製作所 ユビキタスプラットフォーム開発研究所 センター長 大塚康男氏)と今後の製品展開についても語られた。

 BDAブースには北米では市販が開始されている「BDP9000」(フィリップス)、「BD-P1000」(サムスン)をはじめ、各社がプレーヤー/レコーダーを展示している。その多くはInternational CESでもその姿を見ることができたものだが、“BD版楽レコ”を投入するとコメントした三菱電機は、デモ機にハイライト再生機能を搭載してくるなど、市販化に向けて完成度が高められていることを感じさせる。

photo 三菱電機の試作BD/DVDレコーダー
photo 試作BD/DVDレコーダーによるハイライト再生

 三菱電機の試作BD/DVDレコーダーは、BDの書換型規格2.0、追記型規格1.0に準拠。ハイライト再生機能に必要な解析音声データをBDメディアに保存できる。市場への投入は来年の予定で、「楽レコ」のブランド名を冠するかは未定とされている。価格も未定だが、「10万円半ばに設定したいと考えている」(同社)。

photophoto パイオニアのBDプレーヤー「BDP-HD1」。北米には年内に発売予定(左)。シャープが参考展示しているHDD/BD/DVDレコーダー(右)

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