インタビュー
» 2006年10月06日 17時08分 UPDATE

インタビュー:米Apple幹部に聞く、新しいnanoとshuffleそして「iTV」 (1/2)

第2世代iPod nanoをはじめ、デザインを一新したiPod shuffleなどが年末商戦に向けて登場する。来日した米Apple幹部へ新製品の詳細や、同社のイメージする「iPod像」や「iTV」について尋ねた。

[渡邊宏,ITmedia]
photo 米Apple ComputerのPhilip Schiller氏。iPodのみならず同社全製品のマーケティング活動全般を担当している

 5色の第2世代iPod nanoをはじめ、80Gバイトへ容量を拡大したiPod、間もなくの販売開始が予定されている新デザインのiPod shuffle。今年も年末商戦へ向けてアップルコンピュータは魅力的な製品をそろえてきた。

 大幅なデザインチェンジが行われたiPod nanoを中心に、来日した米Apple ComputerのPhilip Schiller氏(Senior Vice President WorldWide Product Marketing)へ同社の考える「iPod像」について話を聞いた。

――まずは新しいiPod nanoについて伺いたいと思います。デザインはiPod miniを連想させるものに変更されましたが、なぜこれまでのデザインを踏襲せずに変更したのですか?

Schiller氏: 端的に表現するならば、iPod nanoを“さらに良くできると思った”からです。iPod miniはボディ素材にアルミを採用することで高い剛性を実現しましたし、アルミ素材はカラフルなカラーにマッチするというメリットもあります。

 高い剛性とカラフルなカラー展開、この2つのメリットをiPod nanoに投入するため、今回のデザインとなったのです。

――5色のカラーバリエーションが用意されますが、iPodの象徴的なカラーであるホワイトがありません。

 iPod=ホワイトというイメージを持たれているかも知れませんが、利用する素材とデザインにマッチする色を選んだ結果、あの5色(シルバー/ピンク/グリーン/ブルー/ブラック)になったのです。

photo iPod nanoはシルバー/ピンク/グリーン/ブルー/ブラックの5色展開

 プラスチックの素材感を前面に出したボディならばホワイトも映えますが、アルミは素材色であるシルバーとシルバー系のメタリックカラーの方が映えますよね。私たちはiPodに対して、ホワイトだけのイメージを持っているわけではないのです。

――以前のインタビューでは「内側も外側も完全に設計を変えた」とコメントされていますが、内部について具体的にはどういった変更が行われたのでしょう。

Schiller氏: 確かに内部の回路もほとんど新しいものに変わっています。それは「ベストの音質を目指す」という目標のためです。バッテリ駆動時間の延長や音質の向上、さらにはコストダウンのため、回路の変更は行われました。

――これはiPod nanoではインクリメンタルサーチ方式の検索機能が利用できますが、日本語表記された楽曲名やアーティスト名には非対応です。今後のアップデートで、一部のウォークマンが実現している(イニシャルサーチ)ような日本語検索は実現されますか?

Schiller氏: 検索の仕組みそのものはローカライズしますが、どのレベルまで対応していくのかはまだ何とも申し上げられません。iPodのような小型デバイスの場合、その特性上どうしても(検索に必要な文字の)入力インタフェースをどのように備えるかが問題になると考えています。

photo 10月中の販売開始が予定されている新iPod shuffle

――iPod shuffleはさらに大幅なデザイン変更が行われましたね。クリップを備えているのでジムトレーニングやジョギングの際に便利そうです。デザインをする際、スポーツユースを意識しましたか?

Schiller氏: 特にスポーツだけを意識したわけではありません。ただ、あらゆる用途に適したユニバーサルデザインを目指した製品なので、スポーツをする際にも役立つと思います。

 とても小さく軽量ですが、1Gバイトの容量を持っています。お子さんへのプレゼントなどはもちろん、普段はHDDタイプのiPodを使っているひとへも2台目のiPodとして、気軽に使って欲しい製品ですね。

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