次に紹介するのは、ホームシアター向けのネットワークオーディオ「SQLSYS」(SC-PTX7)だ。本体には80GバイトのHDDとDVDプレーヤー、トータル300ワットのアンプ、そしてFM/AMチューナーを内蔵。これにフロント2chのスピーカーシステムとサブウーファーが付属する2.1chホームシアターシステムとなっている。
「コンセプトは音楽ソースを詰め込んで楽しんでもらうこと」(同社)というように、内蔵HDDは音楽専用だ。DVDドライブを使って音楽CDからリッピングできるほか、FM録音にも対応。またネットワーク経由でPC内の楽曲を再生する機能を持つほか、オプションとしてiPodを接続するクレードルも用意するという。
スピーカーはフロント2chでセンターをカバーする「Twin Center」技術を採用。これは、国内で「リアルセンター」と呼ばれているもので、VIERAリンク対応ホームシアターシステム「SC-HT6500」などで採用済み。左右のフロントスピーカーには、1つだけ内側に向けたユニットが搭載されており、ここから出た音がちょうど画面前方に定位する仕組みだ。
「Twin Center方式の良いところは、スピーカーを減らせるほかに、画面の前にセンターの音が定位すること。スイートスポットが狭いと思われがちだが、ソファーに数人座る程度の範囲はカバーできる」(同社)。
「SC-PTX7」は4月に北米市場で発売する予定だ。価格は799ドル。また、SC-PTX7とワイヤレス接続できるスピーカーシステム「SH-FX85」も199ドルで同時に発売する。
ホンダの高級車「ACURA TL」に搭載されて話題になった「ELS」サラウンドシステムを採用した「ELS Home Theater system」も発表された。ELSは、グラミー賞を受賞したサウンドプロデューサー兼エンジニアのElliot Scheinerとのコラボレーションによるもの。同氏が自分のリスニングルームと同じ環境を目指して開発に携わったというだけあって、車載オーディオは好評だという。
それを「家庭に持ち込む」(同社)のが新製品のホームシアターシステムだ。構成はトールボーイタイプのスピーカー4本とサブウーファー、レシーバー。スピーカーには前述のTwin Center方式が採用されており、センタースピーカーなしでELSサラウンドが楽しめるという寸法だ。
北米では夏に発売を予定しており、価格は4499ドル。ブース内では「Blu-ray Jazz Club」と題し、BDプレーヤー「DMP-BD10K」と組み合わせてデモンストレーションを行っていた。
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