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リアプロを変える新光源、ELSホームシアターなど盛りだくさん――パナソニックブース2007 International CES(2/2 ページ)

» 2007年01月09日 14時19分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 次に紹介するのは、ホームシアター向けのネットワークオーディオ「SQLSYS」(SC-PTX7)だ。本体には80GバイトのHDDとDVDプレーヤー、トータル300ワットのアンプ、そしてFM/AMチューナーを内蔵。これにフロント2chのスピーカーシステムとサブウーファーが付属する2.1chホームシアターシステムとなっている。

 「コンセプトは音楽ソースを詰め込んで楽しんでもらうこと」(同社)というように、内蔵HDDは音楽専用だ。DVDドライブを使って音楽CDからリッピングできるほか、FM録音にも対応。またネットワーク経由でPC内の楽曲を再生する機能を持つほか、オプションとしてiPodを接続するクレードルも用意するという。

photophoto 右は、SC-PTX7とワイヤレス接続できるスピーカーシステム「SH-FX85」。無線LANアダプタが付属しており、これをPTX7の背面に装着すると、FX85がリモートスピーカーに変身。別の部屋でもリビングルームにあるPTX7のHDDに蓄積した音楽を再生できる

 スピーカーはフロント2chでセンターをカバーする「Twin Center」技術を採用。これは、国内で「リアルセンター」と呼ばれているもので、VIERAリンク対応ホームシアターシステム「SC-HT6500」などで採用済み。左右のフロントスピーカーには、1つだけ内側に向けたユニットが搭載されており、ここから出た音がちょうど画面前方に定位する仕組みだ。

 「Twin Center方式の良いところは、スピーカーを減らせるほかに、画面の前にセンターの音が定位すること。スイートスポットが狭いと思われがちだが、ソファーに数人座る程度の範囲はカバーできる」(同社)。

 「SC-PTX7」は4月に北米市場で発売する予定だ。価格は799ドル。また、SC-PTX7とワイヤレス接続できるスピーカーシステム「SH-FX85」も199ドルで同時に発売する。

あのELSサラウンドシステムを家庭に

 ホンダの高級車「ACURA TL」に搭載されて話題になった「ELS」サラウンドシステムを採用した「ELS Home Theater system」も発表された。ELSは、グラミー賞を受賞したサウンドプロデューサー兼エンジニアのElliot Scheinerとのコラボレーションによるもの。同氏が自分のリスニングルームと同じ環境を目指して開発に携わったというだけあって、車載オーディオは好評だという。

photophoto 「Blu-ray Jazz Club」は、縦に置かれたプラズマテレビにJazzプレーヤーが1人ずつ映し出されるという趣向だ。ELSサラウンドの高品位な音にくわえ、Twin Center方式によって楽器(画面)から音が聞こえてくるような感覚を味わえる

 それを「家庭に持ち込む」(同社)のが新製品のホームシアターシステムだ。構成はトールボーイタイプのスピーカー4本とサブウーファー、レシーバー。スピーカーには前述のTwin Center方式が採用されており、センタースピーカーなしでELSサラウンドが楽しめるという寸法だ。

 北米では夏に発売を予定しており、価格は4499ドル。ブース内では「Blu-ray Jazz Club」と題し、BDプレーヤー「DMP-BD10K」と組み合わせてデモンストレーションを行っていた。

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