レビュー
» 2007年03月28日 08時41分 UPDATE

レビュー:「テレビをiPod化する」Apple TVがわが家にやってきた (4/5)

[松尾公也,ITmedia]

動画の再生は?

photo iTunes Storeで購入した「LOST」もリビングのテレビで楽しめる

 続いて「本命」の動画再生について試してみた。使ったのは米iTunes Storeで購入した映画「Brothers Grimm」と、日本のiTunes Storeでも買えるPixarの「Red's Dream」、そして「Battlestar Galactica」など、日本未公開のテレビ番組だ。しかしながら、いまのところは最大解像度でも640×480ピクセル以下ばかりで、1080iまで出力可能なHDMI(と組み合わせたREGZA)をフルにいかすものではない。

 それというのも、Apple TV自体はアプコンは内蔵しているが、720P用にエンコードされたコンテンツはビデオiPodで再生できないからだ。将来的にはファームウェアアップデートで対応してほしいが、現時点ではiPod用とApple TV用とを分けておかなければならない。そうでなければ、iPod互換にしぼっておくしかない。

 720PのHD解像度に最適化されたコンテンツとしては、現在のところ、Apple提供の新作映画予告編くらいしかない。おそらくこれからiTunes Storeで登場することになるだろう。ファイルサイズはばかでかいものになるはずなので、ネットワークのバンド幅はできるだけ太くしておいたほうが無難だろう。

 iTunes Storeで購入した映画とビデオを見る限りでは、それほど破綻のない画質。いまでは初期の320×240ではなく、640×480を基本とした解像度で有償コンテンツが提供されているので、「最適ではないけどもOK」な品質といえる。

 しかし、わたしのように320×240で動画ライブラリを構築してしまった人は再度もがくことになりそうだ。320×240の映像を大画面で見るとさすがにアラが目立ってしまう。QuickTime Proで新たに追加されたApple TV用書き出しを使って、オリジナルソースから変換しなければならない。

 Apple TVと両対応の新ビデオiPodが登場するか、現行iPodがアップデートしてくれるまでは、ライブラリの全面的な移行はやめておこうと個人的には考えている。バッファローなどサードパーティーのH.264対応録画デバイスが、それまでにはApple TV対応を果たしていることを希望したい。

 Apple TVに最適化された動画コンテンツを探している人は、Podcastを追いかけるのもいいかもしれない。

 「JETSET」というビデオポッドキャスト(iTunes Storeへのリンク)はApple TVに最適化された動画コンテンツを提供している。解像度は640×480だが、ビットレート1700kbpsと、通常のビデオポッドキャストより高い。Apple TVで再生しても画像は鮮明だ。

 ポッドキャスト対応はほかのSTBや次世代ゲーム機にない、Apple TVの大きな特徴だ。Apple TVから登録することはできないが、同期用マシンで登録したものはそのまま転送されるので問題はない。

photo これは弊誌デジカメレビューなどでもおなじみ、荻窪圭氏のビデオポッドキャスト「混沌の猫風呂」

 また、先日にはAppleのサイトで、Apple TVで再生できる動画フォーマットが公開された。詳細は以下の通り。

形式 最高ビットレート プロフィル/音声 最大解像度/フレームレート
H.264およびProtected H.264フォーマット(iTunes Store) 5Mbps プログレッシブメインプロファイル/最高160KbpsのAAC-LCオーディオ 1280×720/24fps、960×540/30fps
iTunes Storeで購入したビデオ:320×240または640×480 MPEG-4 最高3Mbps シンプルプロファイル/最高160KbpsのAAC-LCオーディオ 720×432/30fps

 ビットレートは最大5Mbpsまでサポートされているということで、この場合1280×720、つまり720Pまでが再生可能というわけだ。従来のシンプルプロファイルではなく、プログレッシブメインプロファイルが使えるというところが大きなポイントと言えるだろう。

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