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» 2007年07月12日 12時02分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第76回 マクロとミクロの関係 (1/3)

どのデジカメにも「マクロ機能」ってある。要するに、近いところのものを撮る機能。料理や小物、小さいものをでかく撮りたいときにいいのだが、じゃあどのくらいデカく撮れるのか。普段は見られない世界が垣間見えるのである。

[荻窪圭,ITmedia]
hi_DSCN0975-up.jpghi_R0010153-up.jpg

 これらは700〜1000万画素のデジカメのマクロ機能で撮った写真の一部を切り出したもの。これだけでかく撮れると思うとなかなか楽しい……というか、これはいったい何? ほとんどクイズである。

 今回はそんな話。

手っ取り早く食べ物を撮る

 一番大事なのは自分のデジカメの性能を知る、ということ。

 普段、この連載では撮影に使った機種名を明記しないようにしてきた。一般的なデジカメ、できるだけ読んでくれてる人が持っているデジカメでも撮れるように、と考えていたから。

 でも、今回はちょいとマクロ機能が優秀なデジカメを用意させてもらった。リコー「GX100」(たぶん、2007年夏現在ではこれが最強であろう)、キヤノン「Powershot TX1」(ただしマクロが強いのは広角端のみだが)、ニコン「COOLPIX S10」の3機種である。たぶん、わたしの趣味が入っているけれども。

 さて。マクロ機能が優秀なデジカメとは何か。

(1)近くまで寄れること。一般的に「レンズ前何センチ」と記載されている。近ければいいというわけじゃないが(あまり近寄っても撮りづらいものだし)、せめて5センチくらいは近寄りたい。

(2)多少ズーミングしてもOKなこと。多くのデジカメは「広角側で何センチまで近寄れるか」がカタログに書いてある。意外に、思い切り近寄れるのは広角側だけ、ってことも多い。でも広角側で1センチまで近寄れるより、望遠側で10センチまで近寄れる方が便利なことが多い。そこそこの撮影距離(ワーキングディスタンスという)があった方が、光も当たりやすいし形もきれいに出る。GX100とCOOLPIX S10などが該当する。

(3)手ブレ補正がついていること。マクロ撮影ってすっごく手ブレが目立つ。特に拡大してみるとちょっとしたブレも分かっちゃう。だからできるだけ手ブレ補正は欲しい。

(4)AFポイントを変更できること。マクロ撮影ではピントの合う範囲が極端に狭くなる。よって、目的に箇所にちゃんとピントを合わせられるかどうかは非常に重要なのだ。

 という感じか。

 では冒頭の写真の全貌を。

hi_DSCN0975.jpghi_R0010153.jpg しいたけ(左)とトマト(右)でした

 しいたけはCOOLPIX S10で、トマトはGX100で撮影。こんな感じで台所で普通に撮りました。

hi_IMG_0020.jpg

 しいたけのひだひだもこうして見るとなかなかカッコいいもの。トマトのぷるるんとした感じもなかなか気持ちよさそうなもの。

 困ったのは照明。近づけば近づくほど、カメラの影が落ちちゃうのだ。天井の照明だけだと4センチとか5センチに近づけてもその分撮りづらくなるだけ。横からデスクライトで照らすとか、逆に影が一部に落ちるから気になるのであって、全体が影に入れば(その分暗くなるので三脚は必須だが)いいと割り切るか。

 もうひとつはホワイトバランス。超近接撮影になると、どうしても同系色ばかりの構図になり、オートホワイトバランスが崩れやすい。オートで撮ってみた、色がヘンだと思ったら手動で合わせるといい。

hi_DSCN0981.jpg おまけでトマトのヘタ。オートだと妙に青っぽくなったので、ホワイトバランスを蛍光灯にあわせて撮り直した

 外で撮るときはできるだけブレに気をつけること。

hi_IMG_1365-up.jpg

 これはなんでしょう、って写真だな。

 全貌はこれ。

hi_IMG_1365.jpghi_IMG_1368.jpg コーヒー用の砂糖である。そのままなめても甘くておいしい

 これをスーパーマクロで近寄って撮り、等倍で中央部を切り出すと、あそこまで大きくなるのだ。

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