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» 2007年12月18日 01時16分 公開

レビュー:リーズナブルなお掃除ロボ「FALTIMA 030」はどれだけ“使える”か? (2/2)

[渡邊宏,ITmedia]
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photo カーペットのリビングを掃除していく

 充電が完了すればいよいよ掃除開始だ。本製品は自走するために軽いものならば押しのけて掃除をしてくれるが、雑誌やゴミ箱など重量のあるものは障害物と認識して、避けてしまう。そのため、利用前に下準備として、ある程度は床に置いてあるモノを片づけておく必要がある。

 今回はわが家のリビングに充電ベースを設置し、まずは「SMALLモード」で掃除を開始した。リビングは毛足の短いカーペットが敷き詰められた、ごく一般的なもの。説明書にあるとおり、掃除を開始した地点を中心に直径約2メートルの範囲を掃除したのちに停止、省電力モードに移行して停止した。

 掃除機といえば動作音も気になるところだが、本製品の場合はモーター音がかなり気になる。一般の掃除機よりもやや音のトーンが高いほか、自分で明示的に操作もしていないのでいつも以上に音が気になってしまう。どれくらい気になるかは個人差もあるところだが、個人的には掃除中のそばで読書したいとは思わないし、夜間には使いたくない。そういったレベルだ。

 移動範囲内にはテーブルやイス、ソファーの足があったが、ぶつかる度に右へ左へ小刻みに進路を変更しながら掃除を続けていた。眺めていると、基本的にはまずはらせん状に数回旋回した後、範囲を広げて掃除するというアルゴリズムとなっているようだ。「MEDIUMモード」に変更するとさらに掃除範囲が広がり、SMALLモードでは行かなかった部屋の入り口近辺も掃除してくれた。

 わが家はマンションの5階にありペットもいないせいか、普段からあまり床のホコリは目立たない。だが、前回の掃除から4日後に本製品を試し、ダストボックスを開けてみたところ、思いのほかゴミをしっかりと吸い込んでいることが確認できた。自分で掃除する場所を確認していないので、どこがどこまできれいになっているのか分からないという不安はあるが、ある程度の掃除はできていると考えて良さそうだ。

photophoto ダストボックスは前面(進行方向側)から引き出す(写真左)、SMALLモードで1回、MEDIUMモードで1回、合計で約30分ほど掃除をした“成果”。結構な髪の毛やホコリを吸い込んでいる(写真右)

 利用していて改めて気が付いたが、本製品はあくまでも「自動的にルートを検索する」にとどまっており、「ゴミのある場所を認識して掃除する」ことはできない。目の前にゴミが落ちていてもなかなかその場所まで到達しない(あるいは到達しない)こともあり、ある程度きれいにしようと思ったら、MEDIUMあるはLARGEモードを選択し、長時間掃除させてやる必要があると感じた。

 本製品の下側には、部屋のカドなどへたまるゴミやホコリをかき出すサイドブラシが用意されており、運転中はそのブラシが回転するのだが、完全にカドのゴミをかき出すまでには至っていない。約10畳のリビングをMEDIUMモードで掃除してみたが、ソファーの裏やテレビラックのカドといった隅にホコリは残ったままだった。

photo 加湿器とヒーターのケーブルを巻き込んで身動き取れず。利用前にはケーブル類にも気を付けた方がよいようだ

 カドの取り残しとどこまで掃除されている分からないという点を除けば、ほぼ問題なく利用できたが、1度だけ問題が発生した。時期柄、床置き型の加湿器とヒーターを利用しているのだが、掃除中にその電源ケーブルを吸い込み口に巻き込み、身動きがとれなくなってしまったのだ。事前の片づけが不十分だったとはいえ、気を付けたいところだ。

 筆者にとって初めて使うお掃除ロボということもあり、掃除する姿も含めてなかなか楽しく使うことができた。人にお願いをするほどの完全な掃除は望めないが、ダストボックスの“成果”を見る限り、ある程度の掃除を事前に任せるという感覚で利用すれば、期待を裏切られることはないだろう。ダストカップの容量は0.25リットルとさほど多くないので、こまめなゴミ捨てが必要にはなるが、それは仕方がない。

 ただし、満足度が住環境に大きく左右される点は否めない。筆者宅は比較的室内に段差が少ないので本製品は自由に動き回って掃除できたが、小さな部屋が多い間取りや、階段のある2階建て、3階建ての家では利用できる場面は少なくなる。購入前に間取りの確認は欠かせない。

 同種製品としては、セールス・オンデマンドの販売する米iRobot製「ルンバ」シリーズがある。こちらはゴミ検知センサーや障害物センサーを搭載するほか、掃除しないエリアを指定できる「バーチャルウォール」が付属するなど、本製品にはない機能を多数搭載するが、価格も7万9800円からと高価になってしまう。

 本製品の実売想定価格は2万9800円であり、価格差が満足度にどれだけ反映されるかは双方を導入してみないと分からない。基本的にはフローリングやカーペットの敷き詰められた、床面積の広い部屋で利用する「お掃除お手伝いロボ」として導入するのが正解だろう。

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