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シェイクとGeniusで楽しみを広げた新世代iPod nanoレビュー(3/3 ページ)

» 2008年09月22日 13時07分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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機能的には完成されているのであとは好み

 iPodならではのクリックホイールを使った操作はずっと継承されているし、扱えるメディア/ファイルも変わってないので、一度でもiPodを使ったことがある人なら迷わず使えるだろう。

photophoto 上面からiPod nano。右端にあるのはホールドスイッチ(写真=左)、底面にはドックコネクタとイヤフォンジャックがある。ドックコネクタは従来と同じ。ユニバーサルドックへ装着するためのアダプタも付属する(写真=右)

 MENUで「前に戻る」、ホイールでカーソル移動や音量調節、センターキーで決定。これだけ覚えておけば問題なく使えるシンプルさは健在だ。

 細かな変更点はいくつかある。

 画面が縦長になったことで、演奏時の表示がiPod touch&iPhoneと同様になった。具体的には再生中は中央に大きくアルバムアートワークが表示されるようになったのだ。

 もうひとつ。設定項目が増えてきたので、設定画面が一部階層化し、一画面で収まるようになった。「再生」関連と「一般」が階層化されている。実際の設定内容は大きく変わってないが、文字サイズ「大」を選べるのはトピックだろう。

 文字が小さくて読みづらいと思っていた人は、文字サイズを大きくするといい。太く読みやすくなる。

photophoto フォントサイズで「大」を選べるようになった(写真=左)、フォントサイズ「大」時のメニュー。表示が1行減るかわりに文字が大きく太く見やすくなる(写真=右)

 リモコン機能付のイヤフォン「Apple Earphones with Remote and Mic」も同時に発表されたが、これは別売り。同梱されるイヤフォンは相変わらずシンプルなものだ。Apple Earphones with Remote and Micを使えば、リモコンで簡単な操作や音量調節、ボイスメモの録音ができる。

 容量は8Gバイトと16Gバイトで価格はそれぞれ1万7800円と2万3800円。16Gバイトでは少ない人もいるだろうが、iPod nanoはそもそも大量にあるiTunesのライブラリからピックアップして持ち歩くというコンセプトであって、無理な大容量化&高価格化に意味はあるまい。大容量が必要な人は、120GバイトのiPod classicを選ぶべきだろう。

 iTunesとの連携は相変わらず見事でシンプルで使いやすいし、ディスプレイも見やすい。気軽に携帯できる定番プレーヤーとして十分な実力である。

photo iPod nanoをiTunesにつなぐとちゃんと新型のデザインでアイコンが表示される。また、このようにひとつのiTunesに複数のiPod/iPhoneを同期させることも可能だ
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