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» 2010年06月24日 11時29分 UPDATE

“音”にも注目、初の3D対応BDプレーヤー「DMP-BDT900」を試す (1/2)

今回取り上げるのは、パナソニックの3D対応Blu-ray Discプレーヤー「DMP-BDT900」だ。BD再生の品位にくわえ、注目したいのが2系統のHDMI出力。映像と音声を個別に接続してみると?

[野村ケンジ,ITmedia]
photo パナソニックの「DMP-BDT900」

 AV関連、とくにテレビに関しては3Dの話題で持ちきりとなっているが、こと再生機側の話をすると、3Dコンテンツ対応モデルの数はまだ少ない。市場にあるのは、一足先にデビューしたパナソニックのBlu-ray Discレコーダー3機種とプレーヤー1機種のみ。今後、シャープのBDレコーダーやソニー「Playstation 3」のBlu-ray 3D対応が予定されているが、現時点ではほぼパナソニックの独占状態だ。

 数少ない対応製品の中で、今回注目したのは3D対応のBDプレーヤー「DMP-BDT900」。「日本市場は録画機がメイン。プレーヤーは低価格モデルしか売れない」という状況の中、DMP-BDT900は実売12万円以上の再生専用機として登場した。一般的には高価で、ホームシアターファンの感覚でもミドルクラスに属するBDプレーヤーであり、パナソニックがこの価格帯にプレーヤーを投入したことについては正直驚かされる。これまで日本市場では実売3〜4万円の製品をラインアップするのみだったからだ。

 と、ここまで書いて思い出したのが、「DMP-T1000」の存在だ。2008年にリリースされたBDプレーヤーで、レコーダーでいうと「DMR-BW900」などと同世代の製品。映像回路にPHLリファレンスクロマプロセッサーを搭載するなどDMR-BW900とほぼ同等の内容を持ちつつ、RS-232C経由でPCから細かいセットアップも行える法人向けの製品だった。

 DMP-BDT900とDMP-T1000では、製品としてのキャラクターもターゲットとなる市場も異なるため、両者の関連性は限りなくゼロに近い。しかし、DMP-T1000で「高品質なBDプレーヤー」のうまい作り方が確立された様子は伺える。そういった想像をしたくなるくらい、DMP-BDT900は高い完成度を持っていた。

3D対応の新しい「Uniphier」を搭載

 それでは、DMP-BDT900の特徴を紹介していこう。まずは機能面から。DMP-BDT900は、Blu-ray 3D対応のBlu-ray Discプレーヤーで、BD-R/REのほか、DVDビデオやCDの再生に対応する(SACDは非対応)。またSDカードスロットも搭載しており、ビデオカメラで撮影したAVCHD/AVCHD Liteの再生も可能となっている。

photophoto 外形寸法は430(幅)×238(奥行き)×68(高さ)ミリ。重量は約3.2キログラム
photophoto フロントパネルの内部には、SDカードスロットとUSB端子が配置されている。無線LANもオプションで用意(右)
photophoto 付属のリモコン(左)と底面のインシュレーター(右)。リモコンはレコーダーをシンプルにしたイメージ。インシュレーターにはセラミック材を採用して余計な振動を排除する

 Blu-ray 3Dでは、MPEG-4 MVCという新しい圧縮形式が用いられており、これをデコードしなければ3Dディスクは再生できない。そこでパナソニックは、PHL(パナソニックハリウッド研究所)のノウハウを生かして新しい「Uniphier」(ユニフィエ)を開発。3D映像においても“ハリウッド譲り”の高画質を実現している。

 また、インターレース素材の色の垂直解像度を約2倍に高めたり、オーバーシュートを抑えながら水平方向の色解像度を高める「新リアルクロマプロセッサplus」や、輝度信号/色信号の処理を最適化して階調ロスを徹底的に排除する「階調ロスレスシステム」なども搭載。輪郭線をクッキリしつつノイズを押さえる「アニメモード」や「超解像技術」なども用意するなど、再生するコンテンツに適した映像を出力するための工夫が施されている。

photophoto 3D再生の設定画面
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