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» 2011年09月20日 13時36分 UPDATE

ユニットを自社開発:ソニーが初のバランスド・アーマチュア型イヤフォン、11機種を一挙展開 (1/2)

ソニーは、同社初のバランスド・アーマチュア型イヤフォン「XBAシリーズ」11機種を発表した。最大4ユニットを搭載するハイエンド機からノイズキャンセリング機構を内蔵したモデル、丸洗いできる防水スポーツモデルまでラインアップ。

[ITmedia]

 ソニーは9月20日、同社初となるバランスド・アーマチュア型イヤフォン「XBAシリーズ」11機種を発表した。音質追求のためにドライバーユニットから自社開発したというもの。最大4ユニットを搭載するハイエンド機からノイズキャンセリング機構を一体化したモデル、丸洗いできる防水スポーツモデルまで幅広いラインアップを一気にそろえた。

ts_xba020.jpgts_xba021.jpgts_xba022.jpg 「XBAシリーズ」

 ソニーは、1960年発売のヘッドフォン「DR-1A」以来、一貫してダイナミック型を採用してきた。基本的にスピーカーと同じ構造のダイナミック型に対し、バランスド・アーマチュア型は振動子(アーマチュア)に連結されたドライブロッドが振動板を動かす構造。少ないエネルギーで振動板を動かせるほか、体積を小さくできるメリットがある。

 ただし、現在のところバランスド・アーマチュア型ユニットを製造しているメーカーは2社しか存在せず、また「もともと補聴機器用のため、音楽再生用にはあまり適していない」(ソニー)。このため同社は、ユニットからの自社開発に踏み切ったという。新開発のBAドライバーユニットは、音楽再生に特化したエアーダクト構造が特長。一般的なパイプ形状ではなく、フラットな形状にすることで、「再生周波数帯域を広げ、かつ伸びのある音楽再生を可能にする」(ソニー)と話している。

 「DR-1Aの発売から半世紀、ソニーは世界初のインナーイヤー型やカナル型、デジタルノイズキャンセリング対応モデルなど、常に時代をリードするヘッドフォンを生み出してきた。新開発のドライバーを得て、今年は新たなステージに入る」(同社)。

最大4つのBAユニットを搭載するリスニングモデル「XBA-SLシリーズ」

 リスニングモデルは、BAユニットがシングル構成の「XBA-1SL」から、4個ものBAユニットを搭載した「XBA-4SL」まで4機種をそろえている。自社製BAユニットのコンパクトさを生かし、その“積み重ね”により、小型ながらも段階的に豊かな音場表現が可能になるという。

ts_xba09.jpg 4つのBAユニットを搭載した「XBA-4SL」の内部構造

 ユニット構成は、シングルモデルがフルレンジ1個、ダブルモデルはそれにウーファーを加えた2Wayとなる。トリプルモデルは、フルレンジにウーファーとツィーターを追加した3Way構成で、クアッドモデルではさらにウーファーを増やした(ダブルウーファー)3Way4ユニットになっている。「ウーファーを追加することで、再生周波数帯域は3〜2万8000Hzにおよぶ。人の耳で直接聞くことのできない周波数帯でも、音の厚みや豊かさにつながる」(ソニー)。

ts_xba01.jpgts_xba02.jpgts_xba03.jpg 左から「XBA-1SL」「XBA-2SL」「XBA-3SL」。ハウジングの背面には搭載BAユニットの数がマークで記されている

ts_xba04.jpgts_xba05.jpgts_xba06.jpg 「XBA-4SL」。ユニット配置(中)とハウジングのイメージ(右)

 ハウジングは、ユニットを固定する内側には堅い素材を使い、外側には不要な振動を排除する柔らかい素材を用いた「ダブルレイヤードハウジング構造」。内側には「Z1000」や「EX1000」で使用したマグネシウムを採用し(XBA-1SLを除く)、外側には制振ABS材を使用した。いずれもコードは0.6メートルのネックチェーン型で、0.9メートルの延長コードが付属する。

型番 XBA-1SL XBA-2SL XBA-3SL XBA-4SL
ユニット構成 フルレンジ フルレンジ+ウーファー フルレンジ+ウーファー+ツィーター フルレンジ+ダブルウーファー+ツィーター
再生周波数 5〜2万5000Hz 4〜2万5000Hz 4〜2万8000Hz 3〜2万8000Hz
ハウジング素材(内側) 液晶ポリマーフィルム マグネシウム合金
ハウジング(外側) 制振ABS
重量 約3グラム 約6グラム 約7グラム 約8グラム
価格 7455円 1万8375円 2万4675円 3万975円
発売日 11月10日

 同時発売のiPhone/iPod対応モデルは、型番末尾の「IP」が目印だ。ユニット構成は上記リスニングモデルと同じ1〜4個で、細身のリモコンはiPod/iPhone/iPadの再生操作が可能になっている。コードはY型で、プラグは4極L型ステレオミニプラグとなる。

ts_xba07.jpgts_xba08.jpg 「XBA-2IP」と「XBA-4IP」

型番 XBA-1IP XBA-2IP XBA-3IP XBA-4IP
ユニット構成 フルレンジ フルレンジ+ウーファー フルレンジ+ウーファー+ツィーター フルレンジ+ダブルウーファー+ツィーター
再生周波数 5〜2万5000Hz 4〜2万5000Hz 4〜2万8000Hz 3〜2万8000Hz
ハウジング素材(内側) 液晶ポリマーフィルム マグネシウム合金
ハウジング(外側) 制振ABS
重量 約3グラム 約6グラム 約7グラム 約8グラム
価格 8715円 1万9635円 2万5935円 3万2235円
発売日 11月10日
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