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» 2012年03月12日 15時44分 UPDATE

LED Next Stage:より電球っぽくなったLED電球、音と光を操るLEDシーリングライト (1/2)

ここ数年で急速に普及したLED電球。メーカー各社は差別化のための“次の一手”を模索している。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 消費電力の低さや長寿命を武器に需要を拡大してきたLED照明。ここ数年で急速に普及と低価格化が進み、メーカー各社は差別化のための“次の一手”を模索しているようだ。3月6日から9日まで、東京・有明の「東京ビッグサイト」で開催された「第4回LED Next Stage 2012」では、新しい価値を加えた家庭用LED照明を見ることができた。

ts_lednext014.jpgts_lednext06.jpg 「第4回LED Next Stage 2012」会場。配光角330度を実現した三菱電機オスラムの“PARATHOM”新製品(右)。2月末にリリースされたばかりで、今回のイベントが事実上のお披露目となった

 三菱電機オスラムの“PARATHOM”(パラトン)に仲間入りしたのは、330度という配光角(光の広がり)を持つ全方向タイプだ。LED電球は光が直線的で以前は「真下しか明るくない」などと指摘されることも多かったが、2010年後半あたりから各社が広配光角タイプを開発。現在では約310度とされる白熱灯を超える製品も珍しくない。PARATHOMの新製品も、他社に追随したものといえる。

 PARATHOMがユニークなのは、LEDモジュールの実装方法とデザインだ。まるで樹脂製グローブにフレームが食い込んだかのような形状で、内部には天面および側面5カ所にLEDモジュールを実装。つまり、最初から真横に向けても光る構造になっている。内部には放熱のための空間を設け、のぞき込むとヒートシンクらしき凹凸も見えた。

ts_lednext03.jpgts_lednext02.jpgts_lednext01.jpg 真横にLEDモジュールを配置した新製品。グローブの中は複雑な構造で、放熱用の凹凸も見える

 デザインは機能的ではあるものの、見る人によって好き嫌いは分かれそう。同社の担当者も「男性はともかく、女性層にはウケが悪いようです」と苦笑いしていたが、この製品が真価を発揮するのは、傘などカバー付きの照明器具あるいは天井や壁に反射させる間接照明などだ。傘に明るさのムラができず、全体を明るくできるのがメリットとなる。

 ラインアップは、白熱電球換算で60ワット形の「LDA11L/D」、および40ワット形の「LDA8L/D」(いずれもE26口金、電球色と昼白色の2種)を発売。さらに2012年の年央をメドにE17口金のミニクリタイプ(40ワット形相当)をリリースする予定だという。

ts_lednext04.jpgts_lednext05.jpg 参考出展のE17ミニクリ。光が回るため、照明器具のカバーにムラができない(向かって左側)

パナソニックはクリアタイプをプッシュ

 パナソニックブースのイチオシは、グローブが透明なクリアタイプのLED電球だ。従来のLED電球といえば、直線的なLEDの光を拡散させる白いグローブが普通。しかしパナソニックは、見た目も白熱灯に近い透明なグローブを使い、LEDパッケージをその中央に配置したクリアタイプを発売した。

 グローブの中心に発光部が浮いて見える様子は、まるで白熱電球のフィラメント。見た目はほぼ“裸電球”のため、電球が露出するデザインの照明器具にも利用できるだろう。

ts_lednext07.jpgts_lednext08.jpg パナソニックのクリアタイプLED電球「LDA4LC」。全光束は210ルーメンで、白熱電球20ワット形相当となる

 同社によると、「LEDモジュールを宙に浮かせ、さらにモジュール下部の基板を透明(透過性アルミナ基板)にすることで、光が上方向だけでなく、下方向にも放射される。きらめき感の強いクリアガラスを生かす明かりを実現した」という。

 現在のところ、放熱などの課題もあり、ラインアップは20ワット形相当の電球色のみ(4.4ワット)。しかし、その試みが評価され、同社のクリアタイプLED電球は2011年の「グッドデザイン賞金賞」をはじめ、各地のデザイン賞を受賞している。

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