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» 2012年08月24日 16時22分 UPDATE

まだまだ暑いですから:地味ながら大きな進化、ダイソン「エアマルチプライアー AM01」 (1/2)

ダイソンの“羽根のない扇風機”こと「Air Multiplier」(エアマルチプライアー)。今年の春にマイナーチェンジを行い、使用時の“音質”を変えたという卓上タイプ「AM01」を試用した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ダイソンの“羽根のない扇風機”こと「Air Multiplier」(エアマルチプライアー)。2009年11月の発売以来、そのユニークな仕組みとデザインで注目を集め、人気商品となっている。扇風機としては高めの価格設定ながらも、気になっている人は多いのではないだろうか。

 現在ではフロアタイプや暖房機能付きなどバリエーションも拡大しているAir Multiplierだが、実は初号機といえるテーブルファン(卓上タイプ)の「AM01」が、この春にマイナーチェンジを受けた。改良ポイントは“音質”。音が小さくなったのではなく、あくまでも音の質が変わったという。実際に試用して確認してみよう。

ts_dyson001.jpg テーブルファンの「AM01」

 その前に、羽根のないAir Multiplierがどのように風を作り出すのか、仕組みをおさらいしておきたい。Air Multiplierは、強力なブラシレスモーターと「ミックス フロー インペラー」と呼ばれる羽根の力でスタンド部の側面にあるスリットから空気を吸い込み、上部のリング部分に送り込む。リングの内側は飛行機の翼に近いなだらかな傾斜を持っていて、放出された空気はそこで生じる気圧差により、周囲の空気を巻き込む。このため、リングから出てくる風は、台座部分から吸い込んだ空気の15倍にもなるという。

ts_dyson002.jpgts_dyson003.jpg スタンド部分から空気を吸い込み、リング内側のスリットから送り出す

 文章よりビジュアルのほうが分かりやすいかもしれない。以前、東京「科学技術館」で“米村でんじろう先生の一番弟子”こと、チャーリー西村さんによる「サイエンスライブショー」が催された。子どもたちにも分かりやすくAir Multiplierの技術を紹介する実験ショーである。

 このとき、“気圧差で周囲の空気を巻き込む”ことを証明するため、Air Multiplierの背面全体をビニールで覆った状態(=周囲の空気が入らない)で大きなビニール袋を膨らませるという実験が行われた。背面を覆っても、台座部分のスリットから吸い込んだ空気は出ているはずだが、ビニール袋はなかなか膨らまない。しかし、背面を開放すると、大きなビニールは一気に膨らんだ。なるほど“15倍”はダテじゃない。

ts_dyson004.jpgts_dyson005.jpgts_dyson006.jpg リングの背面をビニールで覆う。台座のスリットから吸い込んだ空気は供給されているはずだが、なかなかビニール袋は膨らまない(左)。背面の覆いを外すと、一気に膨らんだ(中)。さらにドライアイスで空気の流れをチェック。リング部の後方から空気を大量に取り込んでいることが分かる。羽根のある扇風機なら当たり前のことだが、Air Multiplierに羽根はない(右)

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