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珍しいクリアタイプのLED電球〜パナソニック「LDA6L/C」編〜我慢しないLED照明選び(7)番外編(1/2 ページ)

» 2012年08月28日 16時37分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 パナソニックの「LDA6L/C」は、7月20日に発売されたユニークなLED電球だ。一般的なLED電球とは異なり、クリアタイプのガラスグローブを採用して独特の外観と“きらめき”を演出する。見た目は本当に電球のようだ。

パナソニックの「LDA6L/C」。クリアガラスグローブを採用し、LEDモジュールを外側から確認できる

パッケージ

 このLEDモジュールは、光を通す基板の上にLEDチップを配置し、さらにその基板の表面(LEDチップの下面)にも蛍光体層を形成。これを中空に配置して直下(ガラスグローブ)方向および口金方向に発光させる独自の実装技術を採用している。白熱灯のクリア電球の特長であるフィラメント発光のきらめき感を実現した。

 同社はこれまで、同技術を採用した210ルーメンの「LDA4LC」をリリースしていたが、今回は新たにLEDチップを増やして放熱構造を見直すことにより、全光束を485ルーメンに高めた。具体的には、LEDチップから発生する熱を空気中に放熱すると同時にLEDモジュールを支えるアルミ支柱の熱伝導性を高めることにより、筐体部分のヒートシンクに熱を効率よく逃がしている。

 サイズは長さ117ミリ、外径60ミリとLED電球としては標準的な大きさで、質量は80グラムと軽い。消費電力は6.4ワットで、定格寿命は4万時間。色温度は2700Kとなっている。また、密閉器具にも対応する。店頭価格(ヨドバシカメラ調べ)は発売直後ということもあり、3980円と高めだった。

天井や壁に浮き出るシェードの影

 それでは、ほかの製品と同様に実際に取り付けた印象をリポートしていこう。今回の特集では、和室と洋室のリビング2パターンで撮影した。比較に使用したのは白熱灯(60ワット)と、電球型蛍光灯の60ワット形相当タイプだ。

60ワット白熱灯
60ワット形相当の電球型蛍光灯
「LDA6L/C」

 まずは和室から。全光束が485ルーメンということで白熱灯の60ワットよりは暗めだ。口金方向への光が強いためか、天井や壁にシェードの影が出ていて、かなり気になるが、照明器具の種類を選べば面白い効果になるかもしれない。色は白熱灯に近く、自然でくつろげる色だ。

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