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» 2012年10月11日 14時48分 UPDATE

63万円から:今年は全部4K、JVCがD-ILAプロジェクター3機種を発表 (1/2)

JVCケンウッドは、4Kおよび3D表示に対応したホームシアター向けプロジェクター3機種を11月下旬に発売する。

[ITmedia]

 JVCケンウッドは10月11日、4Kおよび3D表示に対応したホームシアター向けプロジェクター3機種を発表した。“画素ずらし”の手法で4K表示を実現した「e-shift技術」と映像処理技術の「マルチピクセルコントロール」が進化。「昨年は4K表示を可能にした。今年は4Kによる映像表現が可能になった」(同社)。

ts_jvcpro02.jpgts_jvcpro01.jpg JVCのプロジェクターラインアップ。4Kプロジェクターが3機種に増え、フルHDモデルは「DLA-X30」が継続される(左)。ボディーデザインは昨年モデルと共通。「DLA-X95R」は光沢ブラックに金色のバッジが付く(右)

ts_jvcpro05.jpgts_jvcpro04.jpgts_jvcpro03.jpg 「DLA-X75R」(左)。「DLA-X55R」のブラックとホワイト(中、右)

型番 DLA-X95R DLA-X75R DLA-X55R
カラー 光沢ブラック マットブラック、マットホワイト
価格 105万円 89万2500円 63万円
発売時期 11月下旬

 3機種とも0.7型のD-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)デバイスを3枚使用したプロジェクター。デバイス自体はフルHDながら、“画素ずらし”を可能にする「e-shiftテクノロジー」により、3840×2160ピクセルの4K解像度を実現している。各モデルの違いは、光学系と調整機能が中心で、最も廉価な「DLA-X55R」は昨年11月に登場したフルHDモデル「DLA-X30」の光学エンジンをベースにすることでコストを削減したという。「4Kプロジェクターといえば100万円超のイメージだったが、DLA-X55Rでは半値に近いレベルを実現できた」(同社)。

 e-shift技術は、もともとJVCとNHKエンジニアリングサービスがスーパーハイビジョン(8K)用プロジェクターのために開発した画素ずらし技術。電気信号で屈折率を変化させ、斜め上に0.5画素分シフトすることで、縦・横の解像度を実質4倍にする。今回の新製品では、光学エンジンを見直して平面性と透過性が向上し、とくに映像周辺のフォーカス感が向上したという。また光学エンジン内の偏光を最適化し、3D表示の明るさを昨年モデル比で約120%と明るくした。名称も第2世代を示す「e-shift 2」に変わっている。

ts_jvcpro06.jpgts_jvcpro07.jpgts_jvcpro08.jpg e-shift 2技術の概要

 4Kアップスケールを含む映像処理技術「Multiple Pixel Control」では、画像成分の検出範囲を従来の6×6ピクセルから21×21ピクセルへと10倍以上に拡大。フレーム内で幅広い信号帯域を検出できるようになった。また検出した帯域を従来より細かく分割(2バンドから8バンドへ)して精度をアップ。これら検出結果に基づいて背景ボケやフォーカス感をダイナミックに制御することで、表現豊かな4K映像を生成するという。

 「今までは高域成分のみを抜き出して映像処理していたが、それはつまり、ディティールの入っていない映像には効果が薄かったということ。今回は高周波から低周波まで8バンドに分割し、それぞれに処理を施す。細かい部分はより精細に、スキントーンはより滑らかに、デフォーカス(わざとぼかす)まで含めて美しく表現する」。

ts_jvcpro12.jpgts_jvcpro13.jpg 映像解析結果。ここから細かい調整が可能だ

 さらにユーザーの好みに細かい調整も可能だ。Multiple Pixel Controlの映像解析結果は、リモコンのボタン操作1つで表示できる。解析画面では、例えば青い部分は高域成分、黒は低域、赤がその中間という具合で、これを参照しながらスムージングなどの設定を調整できる仕組みだ。

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