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» 2012年12月25日 14時45分 UPDATE

橘十徳の「自腹ですが何か?」:電池不要! じゃがいもで動く小さな時計「じゃがいもeco時計」 (1/2)

日本トラストテクノロジー(JTT)の「じゃがいもeco時計」は、じゃがいもに電極を挿すことで動くエコなデジタル時計。じゃがいもだけでなくレモンや炭酸飲料などさまざまなもので動かせるこの不思議な時計を作ってみた。

[橘十徳,ITmedia]

 節電志向が高まる中、なんと電池やAC電源をいっさい使わない時計が登場した。その名も「じゃがいもeco時計」。名前の通り、じゃがいも使って動かせるミニ時計である。

ts_jaga01.jpgts_jaga010.jpg 「じゃがいもeco時計」のパッケージと完成図。なかなかのインパクトだ

 電池を使わずにいったいどうやって動かすかというと、実はじゃがいもに挿した亜鉛板が溶け出すことにより電流が発生するという化学反応を利用している。電線でつながれた亜鉛板と銅板をじゃがいもに挿し込むと、亜鉛がじゃがいもに含まれているリン酸と反応して亜鉛原子から電子が外れて、亜鉛イオンと電子とに分かれる。

 亜鉛イオンはじゃがいもに残るが、電子は電線を通って銅板側に移動する。銅板側に移動した電子はじゃがいもに含まれている水素イオンと結合して水素ガスとなって放出されるので、電子が銅板側にたまることなく次々と流れ続ける。この電子の流れによって電流が生まれて、時計に電気が送られるという。

 価格はJTTの直販サイトで税込・送料別で680円と、かなりお得な値段なので、迷わず買ってしまった。もちろんこの値段にはじゃがいもは含まれていないので、別に用意する必要がある。

2個のじゃがいもに銅板と亜鉛板を1枚ずつ挿し込めば時計がスタート

 セット内容は、デジタル時計と亜鉛板が2枚、銅板が2枚、ケーブル1本、カップが2つ、電極とケーブルを接続する際に使う固定テープ、説明書。パッケージを開けてすぐに使えるようにはなっていないので、説明書を見ながら組み立てる必要がある。

ts_jaga02.jpgts_jaga03.jpg パッケージ内容(左)。これが亜鉛板(右)

 ただし、組立自体は実に簡単だ。まずは黄色ケーブル先の絶縁体を外して、導体の鉄線をむき出しにする、次に亜鉛板と銅板を黄色ケーブルでつなげる。つなげる際はハンダ付けなどはする必要がなく、電極の穴に鉄線を通してねじり、粘着テープで止めるだけ。時計に付いているケーブルにも、同じように亜鉛板と銅板を接続する。

ts_jaga04.jpgts_jaga05.jpgts_jaga06.jpg 銅板(左)、ケーブルとカップ、固定テープ(中)。電極にケーブルを接続する(右)

 用意するじゃがいもは2つで、それぞれに黄色ケーブルにつながった亜鉛板と銅板を挿し込む。次に、亜鉛板を挿し込んだじゃがいもに、時計の赤ケーブルにつながっている銅板を挿し込む。さらに、黄色ケーブルにつながった銅板を挿し込んだじゃがいもに、時計の黒ケーブルにつながっている亜鉛板を挿し込む。要するに、2個のじゃがいものそれぞれに、異なるケーブルにつながる銅板と亜鉛板を1枚ずつ挿し込むわけだ。これらの作業が完了すると、電気が流れて時計が動き出す。

ts_jaga07.jpgts_jaga08.jpg 固定テープを貼る(左)。時計のケーブルにも電極を接続する(右)

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