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Bluetoothも搭載、色と音を磨いた三菱「REAL LASERVUE」新製品まさにオールインワン(1/2 ページ)

» 2013年04月16日 19時15分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三菱電機は4月16日、赤色レーザーをバックライト光源に活用する「REAL LASERVUE」(リアル レーザービュー)の新製品2機種を発表した。Blu-ray DiscドライブとHDDを内蔵する“3 in 1”のレコーダー一体型の液晶テレビ。50V型と39V型の2サイズを5月下旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では39V型の「LCD-39LSR4」が25万円、50V型の「LCD-50LSR4」は30万円前後になる見込みだ。

「REAL LASERVUE」(リアル レーザービュー)の新製品「LSR4シリーズ」。50V型と39V型の2サイズをラインアップした

 同社は昨年、赤色レーザー光源とシアンのLEDをバックライトに採用した55V型「LCD-55LSR3」を投入したが、今回はバックライトがさらに進化。シアンのLEDを「青色が強いシアン」「緑色が強いシアン」のLEDに分離・独立させ、より積極的にRGBの波長を取り出すことで、色域のカバー範囲を広げている。色の再現範囲は、白色LEDバックライトの液晶テレビ比で131%に拡大(昨年は129%)。「深い赤色はもちろん、ピンクや紫といった赤、加えて針葉樹の深い緑、エメラルドブルーの海なども美しく再現できる」という。x.v.YCC準拠のx.v.Colorにも対応している。

色域を拡大(左)。白色バックライトモデルとの比較。左側が新しいREAL LASERVUEだ(右)

 外観は基本デザインを踏襲しながら洗練された印象だ。フレーム部が従来より25ミリ細い狭額縁デザインとなり、ベゼル部分はアルミのヘアライン加工として高級感を演出する。画面下にはBDドライブを前に向けて配置し、DIATONEの「NCV」(Nano Carbonized high Velocity)スピーカーが両脇を固める。見た目は、ほぼ“サウンドバー一体型テレビ”だ。

フロントベゼルはアルミのヘアライン加工(左)。スピーカーは、DIATONEのNCVスピーカー。センターに2つ、サイドスピーカーに左右2つ、ウーファーに左右2つの10連スピーカーとした(中)。背面のバスレフポート。キャビネットもテレビとしてはかなりの容積を持つ(右)

 NCVスピーカーは、チタン並みの伝搬速度と紙コーンと同等の適度な内部損失を両立した「理想的な振動板」(同社)。「昨年のLSR3シリーズではウーファーが左右各1つだったが、今回はセンター2個、サイドに各2個、ウーファー左右各2個という“10連スピーカー”」。これを各チャンネル10ワットのアンプで駆動する。また薄型テレビとしてはかなり大きなキャビネットを設け、“箱鳴り”を抑える補強構造、吸音材配置を変更するなどの改善を加えている。ユニットの増加に合わせ、背面のバスレフポートも大きめになった。

 そのスピーカーを生かす新機能の1つが、Bluetoothのサポートだ。付属のリモコンには、新たに「ワイヤレス音楽」ボタンを設けて入力切替をダイレクト化。手持ちのスマートフォンやタブレットから音楽のワイヤレス再生が手軽に行える。スマートフォンを接続すると、画面にしばらくの間、「DIATONE」ロゴが表示され、その後で消灯するというオーディオマニア心を刺激する仕掛けも用意している。また、SDカードに記録した静止画をスライドショー表示しながら、Bluetoothで音楽を楽しむ「Slide Jukebox」やCD再生も可能。圧縮音源向けの音声補完技術「DIATONE HD」も昨年のLSR3シリーズから継承した。

 「リビングルームにオーディオ機器を置かない家庭が増えているが、音楽自体を聴かなくなったわけではない。テレビに良質なスピーカーとBluetoothを搭載することで、手軽に音楽を楽しめる仕組みを提供する。もちろん、BDレコーダー内蔵だからCDも再生できる」(同社)。

リモコンに「ワイヤレス音楽」ボタンを装備。Bluetooth機器検索中。画面には「DIATONE」ロゴだ(中)。iPhone 4Sで接続したところ(右)

 もう1つの新機能が、深夜のテレビ視聴に便利な「音ハッキリ」だ。音量に応じて再生帯域の調整を行い、音が小さい時でも低音や高音をしっかりと再生することで、聞き取りやすい音にする。「小さな音量でも人の声がハッキリと聞こえるほか、低音感が増大するため、臨場感あるサラウンドが楽しめる」という。

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