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» 2013年06月22日 00時05分 UPDATE

野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」:カスタマイズが楽しめる“真空管ポタアン”、イーケイジャパン「TU-HP01」 (1/2)

イーケイジャパンの「TU-HP01」は、オペアンプの交換が可能なハイブリッド型ポータブルヘッドフォンアンプだ。ちょっとしたカスタム気分が味わえる。せっかくなので、手持ちのオペアンプも交えて試してみよう。

[野村ケンジ,ITmedia]

 ロボット工作などの組み立てキットや、オーディオ系真空管アンプのキット販売などで知られるイーケイジャパンから、電池駆動式の真空管ポータブルヘッドフォンアンプ「TU-HP01」が発売された。こちらも、5月の「春のヘッドフォン祭2013」で披露された製品だが、イーケイジャパンなのでキット製品か!? と思いきや、実は組み立て済み完成品となっている。

ts_ekj01.jpg 「TU-HP01」

 とはいえ、そこはイーケイジャパンならではのこだわりだろう。文字の向きが上下逆となる予備のフロントパネルが添付されていたり、オペアンプが交換可能で、さらに本体に標準装着されているJRC製の「MUSES8820」に加えて、Burr Brown製「OPA2604」も付属するなど、ちょっとしたカスタム気分が味わえるようになっている。こういった配慮は、うれしいかぎりだ。

ts_ekj02.jpgts_ekj03.jpg

 ちなみに真空管は、米Raytheon製の電池管(真空管ポタアンでよく使われるサブミニチュア管よりもさらに小さい)「6418」を2つ搭載している。真空管を基板から浮かせることで、真空管式のポータブルアンプで問題となりがちなマイクロフォニックノイズ(ショックを与えたときにキーンというノイズがのること)を低減しているという。

絶妙なサイズで使い勝手は上々

 78(幅)×117(長さ)×16(厚さ)ミリというボディーサイズは、iPhoneやiPod touchに比べてやや太めとなるが、高さ(厚み)が16ミリに抑えられていることもあって、携帯性はかなり良い。実際、iPod touchとシリコンバンドで固定し、屋外で利用してみたが、じゃまに思うことはまずなかった。なかなか絶妙なボディーサイズだ。また、ボディーの一部、真空管が配置されている部分には放熱用の穴が開けられているが、電池管ということもあるのだろう、熱くなるようなことはなかった。

ts_ekj04.jpgts_ekj05.jpg 米Raytheon製の電池管「6418」を2つ搭載(左)。単四形乾電池を4本使用(右)

 入力はアナログ1系統のみ。ヘッドフォン出力にはゲイン切替も用意されているが、なぜかインプット側にレイアウトされているのが興味深い。こちらは、回路構成の都合かもしれない。

 バッテリーには単四形乾電池を4本使用する。ニッカド充電池にも対応しているので、そちらを活用すればランニングコストを抑えることもできる。連続使用時間も約10時間と十分な数値だ。

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