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» 2013年09月17日 13時42分 UPDATE

ついにDSD録音に対応したソニーの“生録”レコーダー「PCM-D100」 (1/2)

ソニーは、ICレコーダーのフラグシップモデル「PCM-D100」を11月に発売する。新たにDSD 2.8MHz録音をサポート。リニアPCMの192kHz/24bitと合わせて2種類のハイレゾ録音に対応した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは9月17日、ICレコーダーのフラグシップモデル「PCM-D100」を発表した。新たにDSD 2.8MHz録音をサポートし、リニアPCMの192kHz/24bit(WAV)と合わせて2種類のハイレゾ録音に対応する「究極の高音質ポータブルレコーダー」(同社)。11月21日に発売予定で、価格はオープン。店頭では10万円前後になる見込みだ。

ts_100d02.jpgts_100d03.jpg 新たにDSD 2.8MHz録音をサポートした「PCM-D100」

 大口径の指向性マイクを搭載し、プロユースにも耐える“生録”用ICレコーダー。新開発のマイクは、従来機「PCM-D50」よりも一回り大きい15ミリ口径となり、高感度と低ノイズ、広帯域化を実現した。「マイクの周波数特性をD50と比較すると、300Hz以下の低域レスポンスが向上している。また20kHz以上の高域も忠実に再現し、40kHz程度までレスポンスがある。40kHzというと人の可聴域を超えているが、“倍音”などで演奏にも影響があり、“音が入っていること”が大事だ」(同社)。その場の臨場感や空気感までをも記録するレコーダーだという。

ts_100d01.jpgts_100d17.jpg 奥から「PCM-D100」「PCM-D50」、そして2005年に登場した「PCM-D1」。15ミリ径マイクは20万円もした「PCM-D1」と同等だ(左)。内蔵マイクの周波数特性(右)

 ステレオマイクは可動式で、音源に合わせて集音範囲を変更できる。例えばソロ演奏や2〜3人のセッションであれば、近距離録音に適した「X-Yポジション」を選択すると自然で奥行きのあるステレオ感を実現できる。またオーケストラなど大人数・遠距離録音では「ワイドステレオポジション」で広がり感のある録音が可能だ。

ts_100d04.jpgts_100d06.jpgts_100d05.jpg ステレオマイクは可動式

 ストレージとして32Gバイトのメモリを内蔵するほか、新たにSDHC/SDXC対応のSDカードスロット/メモリースティックスロットを装備。DSD 2.8MHzの場合、内蔵メモリだけで10時間50分の録音が可能だ。

 本体側面にはL/R独立の調整ボリュームを用意したほか、誤操作を防ぐRECボリュームガード機構を装備。ライブ会場など暗い場所での使用を想定し、モノクロ液晶ディスプレイとともにボリュームも光る。またPCM-D50にはなかったスピーカーを内蔵したり、頻繁に使用する機能を割り当てられる「F1」「F2」ボタンの新規搭載など、従来機ユーザーの声を反映して操作性も改善している。

ts_100d07.jpgts_100d08.jpgts_100d09.jpg カードスロット(左)、誤操作を防ぐRECボリュームガード機構(中、右)

新搭載「S/N 100dBモード」とは?

 DSD対応に伴い、リニアPCM用とは別に専用のA/Dコンバーターを採用している。「兼用とせず、それぞれのモードに特化した性能を発揮できるように設計した」(同社)。またリニアPCM用のA/Dコンバーターは、「PCM-D1/D50」にも採用された独自機能「デジタルリミッター」用にもう1つ搭載しているため、計6個のA/Dコンバーターを搭載したことになる。

 デジタルリミッターは、常時2系統の録音を行い、ピークがあって音がひずんだ場合に“予備”を使ってカバーするというもの。過大入力時でも−12dBのバッファー範囲内で最適なレベルに自動調整する。

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