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シャープ、2K最高画質の「クアトロン プロ」や超狭額縁「フレームレスディスプレイ」などを参考展示CEATEC JAPAN 2013

» 2013年09月30日 14時40分 公開
[ITmedia]

 シャープは9月30日、「CEATEC JAPAN 2013」の開幕に先立って記者会見を行い、同社ブースの展示概要を発表した。メインになるテレビでは「4K相当の解像度を実現した最高画質のフルHDテレビ」(同社、水嶋繁光副社長)という「クアトロン プロ」や、電源オフ時には鏡として利用できる「ミラーディスプレイ」などを参考展示する。

「クアトロン プロ」の概要(左)。シャープの水嶋繁光副社長(右)

 クアトロン プロは、RGB+Yで構成される独自の「4原色画素構成」を生かし、分割駆動技術によるサブピクセル制御で縦/横の解像度を倍相当にするというものだ。「通常、解像度を決めるのは輝度ピークを持つ緑(G)だが、クアトロンではそれに加えて黄色(Y)も輝度ピークを持つ。これを利用することで横方向の解像度が倍にできる。また垂直方向でも、以前から画素を上下に分割して視野角の拡大や階調性の向上を図っており、これを積極的に活用・制御することで、縦も2倍にできた。実質的に“4K相当”の解像度を実現できる」(水嶋氏)。

「クアトロン プロ」で垂直/水平の解像度を上げる技術

 一方の「ミラーディスプレイ」は、「電源オン時には高輝度のディスプレイ、オフ時には鏡として使える」というもの。従来のハーフミラー方式では映像の明るさが50%ほど犠牲になっていたが、展示機では光利用効率を約100%に高めた。「明るさを犠牲にしない。ブース内に多数展示する予定なので、これまでのミラーディスプレイとは一線を画す表示品位を確認してほしい」としている。

「ミラーディスプレイ」の概要と利用シーン

 また、IGZO技術と製品にフォーカスした「IGZO WORLD」では、IGZOの特長を生かして“超狭額縁”を実現したという「フレームレスディスプレイ」が登場する。展示機は、モバイル向けの4.9V型、8.8V型に加え、テレビに適した46V型のコンセプトモデルも並ぶ予定だ。

「フレームレスディスプレイ」とMEMSディスプレイの概要

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