ITmedia NEWS >

大画面だけじゃない? 4Kテレビの未来が見えるCEATECCEATEC JAPAN 2013(1/2 ページ)

» 2013年09月30日 18時57分 公開
[ITmedia]

 10月1日に開幕する最先端エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2013」。今年は初の試みとして、開幕前日に報道関係者に向けて一部ブースを開放する「メディアコンベンション」が開催された。さっそく展示会場から一足早いリポートをお届けしよう。

「メディアコンベンション」は会場の一部ホールを開放して行われた。まだ準備中のブースも多い

 ソニーとパナソニックは、4K×2K解像度(3840×2160ピクセル)を持つ有機ELテレビ試作機を披露した。いずれも9月上旬に独ベルリンで開催された「IFA 2013」に展示したもので、ソニーは56V型、パナソニックは55V型だ。どちらも高精細でさまざまな色味を持つデモ映像を表示している。

ソニーの56V型4K有機EL(左)とパナソニックの55V型4K有機EL(右)。パナソニックはオール印刷方式

マニアックな4Kテレビも

 東芝は、「かなりマニアック」(薄型テレビの製品企画を担当する本村氏)という40V型と50V型の4Kテレビを参考展示。ゲームや写真、映像製作現場のモニターなど、「プロ用途にも耐える民生機」がコンセプトで、「映像調整に“プロモード”をふんだんに用意し、1アクションでモニターモードに切り替わる。また外部入力端子にも“プロが喜ぶもの”を用意したい」という。ただし、あくまで民生機の「レグザ」になる見込みで、製品化のスケジュールは未定ながら、前向きに検討しているという。「IFAで50V型を公開したとき、思った以上にリアクションが良かった」(同社)。

40V型と50V型の4Kテレビ。50V型もIFAで公開したものとは異なるデザインだ

Blackmagic Design製品と組み合わせ映像編集作業をデモンストレーション。その横では、Dynabook P70Aから出力した4K/30pを映し出す展示もあった

Z8シリーズの直下型LEDバックライトのカットモデルも展示した。サイズは47V型だ(左)。新アプリ「RZボイスリモ」との連携もデモ(右)

 余談になるが、春に登場した4Kテレビの「Z8Xシリーズ」を4K/60p入力対応にするファームウェアアップデートは12月24日からサーバダウンロード方式で提供することが決まった。ユーザーにとってはうれしいクリスマスプレゼントになりそうだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.