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» 2014年03月12日 21時44分 UPDATE

3匹が聴く!:きっとお気に入りの1本が見つかる――イヤフォン・バイヤーズガイド2014年“春”(実売2万〜3万円編) (1/2)

“高級機”と呼ばれる価格帯に入り、見た目も中身もかなり特長のある製品が増えてきた。激戦の価格帯で高く評価されたイヤフォンは果たして……? ミニコーナーでは、ニュースでひんぱんに出てくる「インピーダンス」を解説。

[ITmedia]

 価格帯別にオススメイヤフォンをピックアップし、耳の肥えた3人のレビュアーが横並び試聴を行うバイヤーズガイドの第4回。今回は実売価格で2万円から3万円のクラスだ。“高級機”と呼ばれる価格帯に入り、特長的な製品が増えてきたようだ。

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 その前に恒例「野村ケンジの一言アドバイスコーナー」。今回はイヤフォンのスペック表に必ずある「インピーダンス」について解説してもらった。

――インピーダンスとは何でしょう

野村氏: 電気回路に交流電流を流したときの抵抗です。単位はオーム(Ω)。そのイヤフォンが、どれだけの電気抵抗のある回路かを示しています。

 ヘッドフォン/イヤフォンの場合、ボイスコイルの巻き数などが抵抗値に影響するため、インピーダンスは「音が鳴りやすいか、鳴りにくいか」を示す指標となります。インピーダンスが低いほうが音は鳴りやすい(大きくなる)が、それを駆動するパワーアンプの負担は大きくなります。

――ヘッドフォンアンプが必要になるということですね

野村氏: 一般的には16〜32オームに収めている製品が多いですし、80オームくらいまでならポータブルプレーヤー単体でも問題ないでしょう。ただ、インピーダンスが3桁を超えたら、ヘッドフォンアンプが必要と思った方がいいですね。

――次回は「音圧感度」は取り上げます

レビュアー紹介

野村ケンジ(のむら けんじ)

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弊誌連載「ぶらんにゅ〜AV Review」でおなじみ、年間500本を超えるイヤフォン/ヘッドフォンを試聴・評価する気鋭のオーディオライター。某レーベルのアニソン・ハイレゾ配信を影で支えるスーパーバイザーでもある。


坂井香(さかい かおり)

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タレント/モデル/DJ/ヘッドフォン女子。DJ名「@KAOPANGw」(かおぱん)としても知られる。音大出身で特技はピアノ。一方、筋トレやマラソンが好きというアクティブな一面もあり、最近ついにフルマラソンを完走した。拍手。


滝田勝紀(たきた まさき)

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弊誌連載「白物家電、スゴイ技術」担当ライター。約10年間、某モノ雑誌編集部で白物家電やヘッドフォン担当として活躍した後、フリーランスに。「All About」では家電ガイドとして活動、「家電AWARD」の審査員も務める。



 今回取り上げるのは、以下の5機種だ。

メーカー 製品名 再生周波数帯域 インピーダンス 感度 実売価格
ソニー XBA-H2 4〜2万5000Hz 40オーム 106dB 2万4037円
Westone W20 20〜1万8000Hz 33オーム 122dB 2万7856円
KEF M200 20〜2万Hz 12オーム 94dB 2万2000円
Audiofly AF78 18〜2万2000Hz 16オーム 108dB 2万2860円
JVC HA-FX750 6〜4万Hz 16オーム 105dB 2万6546円

ソニー「XBA-H2」

ts_04sanbiki03.jpg ソニー「XBA-H2」

 昨年秋に登場した新世代の“XBA”。フルレンジのバランスド・アーマチュア型ドライバーに、13.5ミリ径ダイナミック型ドライバーを組み合わせたハイブリッド型に進化した。

 ケーブルは着脱式の1.2メートルY型。イヤーピースは、内部に発泡クッション材料を使用して装着時の安定性と遮音性を向上させた「シリコンフォームイヤーピース」となっている。

野村 ☆☆

ターゲットにより過ぎて、楽しめる楽曲を選ぶ傾向にある。EDMなどにはピッタリだが、アコースティック系にはあまり向いていない。中域の解像感ももうちょっとほしいところ。ぴったりフィットするイヤーチップを選ぶのがポイント。


坂井 ☆☆

締まるところをもっとちゃんとチューニングで締めてほしい。中高域も解像感が低く、気持ちよく聴けないし、どうしたソニー? という印象。値段には合わないかな。見た目や装着感もどことなく中途半端でもったいない。


滝田 ☆☆☆

低域の迫力や中高域の表現なども、悪くはないんだけど、なんとなく“もっと頑張れ!”っていう不完全燃焼感が、打ち込み系やピアノ曲、ロックなど、どれをとっても感じられてしまった。なにか置きにいったチューニング。



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