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楽曲を正しく管理したいなら――ソニーがHDDプレーヤー「HAP-Z1ES」と「HAP-S1」をアップデート(1/2 ページ)

» 2014年07月08日 13時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは7月8日、HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」および「HAP-S1」のアップデートを発表した。本体ファームウェアに加え、操作アプリ「HDD Audio Remote」や楽曲転送アプリ「HAP Music Transfer」のバージョンアップを含む大規模アップデート。楽曲管理をより正確に行うための機能追加が中心だ。

「HAP-Z1ES」(写真=左)と「HAP-S1」(写真=右)は、ソニーが昨年10月に発売したハイレゾ再生対応のHDDオーディオプレーヤー。発売から4月までの半年間で3回にわたるアップデートで機能を追加してきた

IPアドレスによる強制接続が可能に

 まず楽曲転送ソフト「HAP Music Transfer」では、初期設定時にネットワーク内のHDDオーディオプレーヤー(HAP)が認識できないトラブルに対応した。同社によると、「PC側のファイアウォール設定などによって機器選択画面にHAPが自動的に表示されないことがある」という。こうした場合にHAPに割り当てられているIPアドレスを「HAP Music Transfer」上で直接打ち込むことで、機器を強制的に接続できるようになった。

IPアドレスを直打ちして強制的に接続可能

 なお、HAP側のIPアドレスは、メニュー内の「インターネット設定」にある「接続状態を確認する」で表示できる。

アルバムからはみ出した曲を戻す

 「HDD Audio Remote」では、同一フォルダ内の“アルバム統合”に対応した。例えば1つのフォルダとしてアルバムを転送したとき、HAP内でアルバム情報が分割されてしまい、1つのアルバムとして表示されないことがあった。これは、WAVなど楽曲自体がタグデータを持たず、楽曲情報サービスの「Gracenote」からアルバム情報をダウンロード・構築する際の不具合。

 「例えばベスト盤に収録されている曲にはシングル盤がある。楽曲によっては、そちらの情報が付与されてしまい、ベストアルバムから外れてしまうケースがあった」(ソニー)。

 こうした場合、今までも「ミュージック情報を編集」メニューでアルバム名、アーティスト名などを統一することで対応できたが、今回は操作がより簡単になった。「フォルダビュー」上の長押しで表示されるポップアップメニューに「アルバムを統合」が加わり、これを選択した後、同じフォルダの中にある“アルバムから外れてしまった曲”をドラッグ&ドロップで本来のアルバムに重ねればいい。

同じフォルダにあっても同じアルバムとして認識されていない曲(左)。ポップアップメニューから「アルバムの統合」を選択(右)

ドラッグ&ドロップでアルバムに重ね、1つのアルバムとして認識させる(左)。正しく整理できた(右)

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