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「e☆イヤホン」のカスタムIEM専門店が秋葉原に――15ブランドが勢ぞろい(1/2 ページ)

» 2014年08月22日 21時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 タイムマシンが運営するイヤフォン/ヘッドフォン専門店「e☆イヤホン」に新業態となるカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)専門店ができた。場所はe☆イヤホン秋葉原店と同じカンダエイトビル。試聴から耳型採取、引き渡しまでを一環して行える環境を目指す。

入り口はJR秋葉原駅側

 ビルの1階にはガラスケースが並び、15ブランドの試聴機が並ぶ。いずれも試聴用に汎用イヤーピースを取り付けたものだ。また地下1階には、耳型採取用のブースが2つ設けられている。当初は週末に限られるものの、提携クリニックから技術者が来て耳型採取が可能だ(有料)。将来的にはいつでも耳型の採取が行えるようにするという。

1階には15ブランドの試聴機がずらり(左)。地下1階には耳型採取用のブースが2つ(右)

UEファンが喜ぶ3つの秘密兵器

 店内で目を引くのが、Ultimate Ears関連の“秘密兵器”だ。同社の最上位モデル「Personal Reference Monitor」(24万9800円)は、購入者自身が音まで決められる究極のオーダーメードイヤフォンだが、同店には音決めのための専用機材が設置されている。これに普段使用しているポータブルプレーヤーをセットし、楽曲を再生しながら低域・中域・高域の量をダイヤルで調整すると、その通りのバランスで作ってくれるという。

「Personal Reference Monitor」の音決め用機材

 また、パソコンの画面に表示されているUE製品を選ぶと、試聴用イヤフォンがその製品と同じ特性に変わるという機材も登場。販売店の店頭に設置されるのは世界初だという。

パソコンの画面に表示されているUE製品を選ぶと試聴用イヤフォンがその製品と同じ特性に変わるという試聴機

 さらに同社では、近い将来に採取した耳型を3Dスキャンする機材を導入する計画も持っている。これにより、耳型をわざわざ航空便などで海外のメーカーに送らなくても、スキャンデータを3Dプリンターにかければ耳型が完成し、製造に入ることができる。

 「UEの場合、これまでは発注から完成までに2週間ほど必要だった。それが10日ほどに縮めることができるだろう」(同社PA事業部IMC推進部の岡田卓也部長)。なお、その場合も販売価格は変わらないという。

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